2006年3月の日記


2006年3月1日(水)

 いかん。また寝てしまった。
 また、朝になってしまった。

 しかも今回は、もう、3月2日の、朝7時だ。

 もはや全然、3月1日の日記じゃないじゃないか。

 まあ、それは置いといて、バイトでの会話。

 私:「この店って、仮眠室とかないんですか?」
 チーフ:「うーん……あみん室ならあるよ
 私:「ああ、『私待つわ』ってやつですね
 チーフ:「……やっぱり、絶対いくつか年ごまかしてるよな」

 いや、私の年齢詐称疑惑よりも、「あみん室」などという、チーフの救いようのないギャグのほうが、重大な問題だと思いまするぞ。


2006年3月2日(木)

 本日はバイトはお休みだったのですが、夕方、自分の働いとるスーパーに買い物に行ってきました。
 昨日、ひな祭り用の、テリーヌが売り場に出たんです。それ目当てで、行ったんですよ。
 私、あの、テリーヌってやつが、好きなんです。

 実は私、前々からしょっちゅう、チーフに、「テリーヌを発注してくれ」と、リクエストをしているんですが、チーフは全く、頼みを聞いてくれません。
 あれ、基本的に、お盆とかクリスマスとかひな祭りとか、そういうイベントがある時ぐらいしか、売らないんです。なんか、人気がない商品らしくって。
 だから、こういう、イベントのある時期は、テリーヌが食える、私にとって嬉しい時期なのです。

 しかし、あれですね。
 日本には、「ひな祭りやお盆にテリーヌを食う」なんて伝統が、ありましたかねえ?


2006年3月3日(金)

 チーフが、作業指示書をなくして、嘆いていました。
 あれがないと、みんなに指示を出すのが面倒だと、嘆いていました。
 ずっと探していましたが、一向に見つかりません。

 やがて、パン屋の後藤田チーフ(仮名、34歳・男)が、その作業指示書を発見して、ウチの古谷チーフに報告してくれました。
 それは、職員用の男子トイレに置いてあったそうです。

 そのことを、私に話す古谷チーフ。

 チーフ:「トイレに行った時に、置き忘れてきちゃったみたい」
 私:「そうですか。世の中には、アレな人もいたもんですねえ
 チーフ:「アレな人? ああ、カッコいい人のことね?
 私:「いやぁ、チーフって、幸せな人ですねえ
 チーフ:「感じ悪いなあ……(笑)」


2006年3月4日(

 バックルームで、グロサリーのサブチーフの、野沢さんに遭遇しました。

 野沢さん:「どうも、こんにちは」
 私:「あっ、こんにちは」
 野沢さん:「元気ですか?」
 私:「ええ。元気ですよ」
 野沢さん:「ちぇぇっ。元気なのか。つまんねえの
 私:「何ですか、それは(笑)」


2006年3月5日(

 春井さんに、いいものをもらいました。

 まずは、新商品の、ナゲットやハンバーグやミートボール。
 試しに食ってみろってことですね。

 それから、謎のお饅頭。
 春井さんの親御さんの、お土産だそうです。たぶん、旅行にでも行っていたのでしょう。

 これらの物品、私と佐藤さんとで山分けにしろと言われていたんですが、佐藤さんめ、このオイシイ話をすっかり忘れて、とっとと帰ってしまいやがりました。
 「先に帰ります」という置き手紙を残して。

 というわけで、これら食い物は、私が全部家に持ち帰りました。
 その上で、電話したんですよ、佐藤さんに。「半分、家まで届けようか?」と(私の家と佐藤さんの家は、非常に近いのです)。
 そうしたら佐藤さん、「全部もらっちゃっていいですよ」と、言ってくれました。

 やった!
 全て私の望み通りだ。

 食い物は全部オラのもん。
 なんて幸せな結末なんでしょう。


2006年3月6日(月)

 しまった。
 日記を書くのを、忘れていました。

 というオチで、今日の日記は終了。

 ごめんなさい。ネタがないわけじゃないんだ。
 でも、もう夜中だし、こんな時間から無理して書くほど、面白いネタがあるわけじゃないしね。

 あっ、いかん。
 オチ以降のほうが、文章が長くなってしまった。


2006年3月7日(火)

 はい。では、以前に宣言した通り、話を過去にさかのぼらせます。

 今月の4日の日記にて、不可解な発言をしていた野沢さん。
 その数日前にも、彼は、妙なことをやっていました。

 チーフと春井さんと私が、精肉作業場で、仕事内容について話していた時、作業場にコッソリと侵入し、突然、部屋の電気を消して、一言も語らずに、去っていきやがったのです。

 思わず私が、チーフと春井さんに、
何しに来たんでしょうかね?
 と聞くと、春井さんが、
きっと寂しいんだよ。一人ボッチだから
 と。

 どうも野沢さん、職場ではみんなから好かれているものの、プライベートでは、一人ボッチみたいなんです。
 まあ、具体的に何がどう一人ボッチなのかは分かりませんし、本当に一人ボッチだという確証もありませんが。

 間違っても、本人に、
野沢さんって一人ボッチなんですか?
 なんて、聞けませんからねえ。


2006年3月8日(水)

 商品の運搬などの際に活躍してきた、肉屋のアルミトレイ。彼らに代わって、今日、新しく、プラスチックトレイがやってきました。
 アルミトレイ君、今までお世話になったね。ありがとう。

 というわけで、アルミトレイの皆さんは、廃棄処分されることになりました。
 全部で73枚のアルミトレイ。私の手で、手厚く、打ち捨ててあげました。
 数日中には、業者の人が、回収しに来てくれることでしょう。

 さて。今日まで使われていたアルミトレイは、銀色なのですが、新しくやってきたプラスチックトレイは、ピンク色をしています。なんでも、肉屋なので、肉っぽい色のやつにしてあるのだとか。

 チーフからそんな説明を受けた私、思わず聞きました。
「でもそれだと、肉とトレイの区別がつきにくくないですか? トレイに肉がのってる時とか、『ど、どこに肉があるのか全く見えねえ!』って、なりません?」
 するとチーフは、こう返しました。
「うーん。そういう人は、殴っちゃいますね

 何を言うんだ君は。

 こうやって新参者のプラスチックトレイをささやかに否定し、これに一矢報いることで、死んでいったアルミトレイを供養しようとしているだけなのに。


2006年3月9日(木)

 今日は、本来ならお休みなんですが、佐藤さんに、「テスト休みをくれ」と頼まれたがために、出勤です。

 異常なまでに、ヒマでした。

 しかし、春井さんによると、明日は、忙しくなるそうです(明日も、私が出勤ね)。
 加工肉が、ドッサリくるらしいです。
 本来なら、明日は大量の加工肉が来る曜日ではないのに。

 不思議に思って、
「何かのキャンペーンでもあるんですか?」
 と、聞いてみたら、春井さんは、
樫木キャンペーン
 と、お答えになりました。

 ダメだわ、この人。


2006年3月10日(金)

 加工肉は、それほどドッサリではありませんでした。

 佐藤さんから、メールがありました。
 熱を出してしまったそうです。
 「試験を第一に考えて、無理はするな」というような言葉を、返しておきました。

 となると、明日も、私が出勤することになるような気がします。

 なんてこった。
 余計なメールをしてしまったぜ。

 佐藤さん、熱による苦しみなんかに負けず、明日は、出勤しましょうね。
 大丈夫。俺は苦しくないから。


2006年3月11日(

 祈りは天に届かず、結局、私が出勤することになりました。

 さらに、明日は2人出勤の日なのですが、また、「無理して出てこなくていいから」みたいなメールをしてしまいました。

 ちっ。また余計なことを……。

 そういえば、普段、極めて穏和なチーフが、珍しく怒っていました。誰にって、サブチーフの春井さんにです(春井さんは、今日はお休み)。

 春井さんという人は、いい人なんですが、ちと、仕事のできない人みたいで、以前から、チーフはたびたび、「春井さんが無能で困る」と、私に愚痴っていました。

 しかしながら、今回ほど、怒っていたことはありませんでした。
 なにしろ今回は、
明日出勤してきた時、包丁で刺しちゃいかねない気分
 とまで言っていましたからね。

 具体的に、今回は何に対して怒っていたかというと、昨日の春井さんの失態に対してでした(チーフは、昨日はお休み)。
 なんでも、広告に載っている商品を、広告より遥かに高い値段で売っていたそうなのです。
 その他にも、私でもやらないようなミスが数点。
 まあ、その程度のことですよ。

 「そんなに無能な奴が、なぜ“サブチーフ”にまで出世できるんだ!」と、思われる方もいることでしょう。
 しかしね、実際のところ、サブチーフというのは、そんなに偉くはないんです。
 なんたって、ウチの店の肉屋には、社員が2人しかいないんですから。
 要するに、「チーフじゃない社員」。それが、サブチーフなんです。

 それにしても、チーフも佐藤さんも、以前、ウチの肉屋でバイトしてた滝田さんもなんですが、なぜか、私にだけは愚痴をこぼすんですよね。
 私は、そういう不満を打ち明けやすいタイプなんでしょうか。

 そうですか。私は、ゴミ捨て場ってことですか。


2006年3月12日(

 またです。
 今日も、佐藤さんはお休みしました。
 穴埋めのために、私は、1時間早く出勤しました。
 加工肉は、チーフに頼まれたパートさんが、そのほとんどを出してくれていたために、大した量が残っていませんでした。
 おかげで、どうにか仕事を完了させることができました。

 チーフは、どうやら、春井さんを刺さなかったようです。
 春井さんは、元気そうでした。

 チーフは、昨日怒っていた件について、いつものように、春井さんを優しく諭していました。
 昨日の怒りはどこへやら、という感じです。
 これで、春井さんも仕事ができるようになるといいんですが……。

 望みは、薄いかもしれませんね。

 ところで、作業場の掃除中のこと。私は、必要なのか不必要なのか分からない段ボール箱を、発見してしまいました。
 チーフに、
「これ、ゴミですか?」
 と聞いてみました。
 するとチーフは、言いました。
「はい、ゴミです。ゴミんなさい


2006年3月13日(月)

 挽き肉が、山ほど売り場にありました。
 なんとか売り切るために、2度も、タイムサービスを行いました。
 そのせいもあって、今日はずいぶんと、忙しかったです。

 で、なぜ、そんなに挽き肉が多かったのかというと、チーフが語るには、「作業指示書を書いたのが、春井さんだったから」

 なお、挽き肉は、結局、大量に余ってしまいました。
 そして、その全てが、閉店後、処分されました。
 ああ、もったいなや。


2006年3月14日(火)

 例のライバル店に、買い物に行きました。
 店内で、他のお客さんと擦れ違った時、思わず、「いらっしゃいませ」と、言いそうになってしまいました。
 ホントに、あと一歩で、言ってしまうところでした。

 実は、今までにも、何度か同じ経験があります。
 佐藤さんも、あると言っていました。
 チーフいわく、これは、職業病なのだそうです。

 ちなみに私、ずいぶん前のことですが、実際に言ってしまったこともあります。
 それも、ウチの近所の自動販売機の前で。飲み物を買いに来たおじいさんに向かって。
 チーフいわく、それはさすがに、異常だそうです。


2006年3月15日(水)

 失敗してしまいました。

 売り場で、お客様(初老の女性でした)に声をかけられ、「昨日ここで買った手作りハンバーグは、美味しかった。是非、また今度、店に並べてほしい」みたいなことを、言われました。
 私は、
「ありがとうございます。責任者に、そう伝えておきますね」
 と、お礼を言いました。

 ……はて? これのどこが、マズかったのでしょうか?

 実は、お礼を言った際の、私のポーズなんです。
 本来なら、お辞儀かなんかをするべきだったのですが、この時の私は、なぜか、敬礼をしてしまったのです。

 どこのエセ軍人だよ、お前は。

 まあ、敬意を表して敬礼したってことにして、ここは一つ、許してやってくださいや。


2006年3月16日(木)

 売り場にて、おばあさんに、挨拶をされました。
おやすみなさい
 だ、そうです。

 あ、左様でございますか。
 どうぞごゆっくり、おやすみなさいませ。


2006年3月17日(金)

 またまた、日記を書く前に寝てしまい、変な時間に目を覚ましてしまいました。

 昨日のおばあさんは、このことを言っていたんですね、きっと。
 さすがに、長年生きているだけのことはありますね。
 恐るべし!

 なんか、自分で書いてて、ものすごくつまらないので、また寝ますね。


2006年3月18日(

 そういえば昨日、テリーヌを食い尽くしたんです。
 こないだ買ったやつのうち一つを、大事に温存してあったんですが、それを、食ってしまったんです。
 というわけで、もう、テリーヌは残っていません。
 寂しくなるなあ……。

 思えば、私がテリーヌにハマることになったのは、バイト中に、試食の残りの、スライスされたテリーヌを食べたことがきっかけでした(試食の残りを食べることは、一応、禁止されてはいないのです)。もう、1年以上も前のことです。

 こういうことは、テリーヌ以外の加工肉でも、よくあります。
 試食の残りを食べさせてもらい、「これ美味いな」と思い、買って帰ってしまう。
 そんなことは、日常茶飯事です。

 仮にも店内部の人間なのに、店側の商売の戦術に、まんまとハマっています。

 愚かな奴だ。

 でもこれ、「私に試食の残りを食わせると、店は得をする」ということを意味してもいるんです。きっとそうなんです。

 だからね、ほら、もっともっと試食を余らせて、私のとこへ持ってきてくださいよ。


2006年3月19日(

 バイトの帰り際。着替え終わって、さて更衣室から出るかという時。先に帰った佐藤さんから、メールが来ているのを発見しました。
 内容は、「社販で、1.5リットルの“なっちゃん”が、100円で売られてますよ」というものでした。
 おお。貴重な情報を、どうもありがとう。
 もちもちろんろんもちろんろん、買って帰りましたとも。なんたって、安いですからね!

 なお、「冷静に考えてみれば、“なっちゃん”なんて、全然ほしくなかった」というオチは、すでに使い古され、錆びついてしまっているので、今回は、使わないでおきますね。


2006年3月20日(月)

 社販で、お菓子が安く売られていました。
 値段が書かれた紙を見てみると、そこには、「よりどり 1コ50円 2コ100円 3コ150円 つまり、どれでも1コ50円」という文章が。

 くだらん。実にくだらん。

 なお、私が、懲りずに今日も、100円の“なっちゃん”を買って帰ったことは、内緒です。


2006年3月21日(

 今日もまた、自分のバイト先に買い物に行きました。
 100円で安売りしてた、イチゴ味のチョコフレークを買いました。
 こいつが、目当てだったんですよ。

 さあ、早速、食い始めよう。

 こうやって、運動不足の体に、脂肪は蓄積されていくんですね。


2006年3月22日(水)

 容器に、漂白剤を入れに行った佐藤さん、困ったことに、入れすぎてしまいました。
 この漂白剤、水で適度に薄めて使うので、入れすぎは禁物なのです。

 私:「しょうがないからそれ、少し捨てれば?」
 佐藤さん:「そうですね。(排水溝を示して)捨てるのは、ここでいいですかね?」
 私:「いいんじゃない」
 佐藤さん:「……あ。それとも、先輩の口の中とかどうですか?
 私:「ああ、それはいいねえ。じゃあちょっとそれ、飲まして……って、違うだろ!」

 ……ギャグのセンスないっすね、アンタら2人。
 チーフを見習いなさい。

 帰りには、また買い物です。
 また、イチゴ味のチョコフレーク。
 また、なっちゃん。

 そして、焼肉用牛カルビ。

 いやあ。
 夜中に一人で、ニヤニヤ笑いながら、焼いて食おうかと思ってましてな。


2006年3月23日(木)

 髪を切りに行きました。
 私は、髪を切られながら本を読んだりはしない人間なのですが、それでも理容師さんは、散髪に入る前に、勝手に、本棚から何冊かの本を選び、持ってきてくれます。
 きっと、私の姿を見て、どんな本が好きかを予想して、持ってきてくれているのでしょう。

 ある時は、『行け!稲中卓球部』を数巻、持ってきてくれました。

 またある時は、『エースをねらえ!』を、やはり数巻、持ってきてくれました。

 そして今日、理容師さんが選んでくれたのは、「週刊女性」

 ……あなたたちは一体、私を、どんなジャンルの人間だと思ってるのさ?


2006年3月24日(金)

 ヤバい。24日の日記、書き忘れてました。
 もう、25日の、午後2時半です。

 こんなに遅れたなら、わざわざ書くなよ。

 しかも、内容ないし。


2006年3月25日(

 また夜中です。
 今日はもう疲れました。
 ということで、本日の日記はお休みしますね。

 もう書いちゃったけど。


2006年3月26日(

 本日の、私と佐藤さんの会話。

 私:「それじゃあ、優しくてカッコいい僕は、アルトバイエルンのポップ(店内に掲示される広告のこと)を作ってきますね」
 佐藤さん:「………」
 私:「どうかしましたか?」
 佐藤さん:「いや。『かわいそうな人がいるな』と思って


2006年3月27日(月)

 実は昨日、仕事の帰りに、自分が働いとるスーパーで、肉を買ったんです。半額になっていた、牛肉の切り落とし。
 それを今日、自分で焼いて、食ったんです。
 それがもう、うまいのなんのって。
 どこ産の牛肉だったのかは、よく見なかったために分からないのですが、やはり、良質な高級お肉だったのでしょうか。
 それとも、私には、隠れた料理の才能があったのでしょうか。
 とりあえず、後者であるということにして、納得しておきます。

 焼いた肉を食いながら、私、
「うまい。うまいよこれ」
 などと、ひたすら、つぶやいておりました。
 周囲には、誰もいないというのに。

 それぐらい美味しかったということなんですが、それでも、普通の人はあんまり、食事中に一人トークをしたりはしませんよね。


2006年3月28日(火)

 昨日の肉とは縁もゆかりもない、調理済みの肉を食しました。
 うまかったです。
 昨日の肉と同じか、それ以上に、うまかったです。

 昨日の肉が特別だったわけじゃないのか。

 しかし、なぜ急に、いろんなものが美味しく感じられるようになったのでしょう?

 お迎えが近いのかな。


2006年3月29日(水)

 再び、例の、牛肉の切り落としを購入しました。
 確認してみたところ、産地は、オーストラリアでした。
 今回は、定額で購入しました。
 明日にでも、また焼いて食おうと企んでおります。

 ついでに、しつこく、イチゴ味のチョコフレークも、購入しました。

 ちなみに、実際にレジに行って買ってきたのは、私ではなく、相棒の佐藤さんです。

 私が、仕事を終え、自由に買い物ができるようになるのは、閉店業務終了後なのです。
 しかし、閉店業務が終わるころには、大概、レジが、閉まってしまっているのです。

 だから、先に仕事を終えた彼女にお金を渡し、彼女自身の買い物のついでに、私の所望するものも買ってきてもらったのです。

 要するに、パシリに使ったってことですね、ハイ。


2006年3月30日(木)

 電車に乗りました。
 車内の座席に腰かけたまま、寝てしまいました。
 目覚めた時には、すでに、目的の駅を過ぎていました。
 その後はもちろん、頑張って引き返しました。

 この話は、決して、私がアホだという話ではありませんよ。
 「くじけずに同じ道を引き返した私は、立派だな」と、そういう話なんです。
 そうに違いありません。
 私は、太鼓判を押しますよ。

 なお、昨日買った肉は、まだ食べておりませぬ。


2006年3月31日(金)

 ようやく、例の切り落としを、食べました。
 バイトに行く前の腹ごしらえに、食べました。
 やっぱり、うまかったですよ。

 ところが、そのことを、出社してからチーフに言ったら、
あの肉、あんまり美味しくないと思うんだけど
 と、大変ヒドいコメントが返ってきました。
 売ってる本人が、なんて身もフタもない発言をするんでしょう。

 続いて私が、
「えっ、そうなんですか? ということは、やっぱり俺の料理の腕が良かったってことかな
 と言ったらば、今度はチーフ、
きっと、タレが良かったんじゃないか

 このままでは悔しいので、チーフが帰った後、私は、佐藤さんに、チーフにしたのと同じ話をしました。そして最後に、「これは俺の料理の腕が良かったってことに違いない」と、ダメ押ししてやりました。
 そしたら佐藤さん、
きっと、コショーが良かったんですよ

 どうして君たちはそんな、似たような発想ばかりするんだね。



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