2006年10月の日記


2006年10月1日(

 腕時計を、紳士用のものに付け替え、会社の内定式に行ってまいりました。

 午前10時前に、ラスボス会社本部の最寄り駅に到着した私、真っ先に向かったのが、駅前の電器屋でした。
 そこで、KOEIの最高傑作との呼び声も高い、PCゲーム、『太閤立志伝X』を購入したのです。

 いや、これね、欲しかったんですよ。
 でも、我が街の電器屋には、全然置いてなくてね。
 内定式で別の街に行くついでに探してみようと、そう、思っとったんですよ。

 さて、メインの目的を達成した後は、11時からの内定式。
 まずは、社長の挨拶。またしてもあの社長、カンニングペーパー一切なしで、喋り続けます。
 とはいっても、今回は、わずか1時間半程度でしたが。

 その後は、何人かの、先輩社員の方々を交え、お昼ご飯。会社が用意してくれた、お弁当を食べます。
 そしてそのまま、その先輩社員の方々との懇談会に、移行します。

 緒形直人と瓜二つの、ある先輩社員の方は、「女社長にピンヒールで踏みつけられたい」なんてことを、言っていました。
 なかなかに、風流な願望ですね。

 ちなみに、ここの会社の社長は、正真正銘の男です。
 きっと、彼の言う「女社長」は、彼の頭の中にいる人物なのでしょう。

 また、別の社員さんは、「ウチの会社には、変な社員が多い」と、言っていました。
 思わず私、
もしかして、変な人を雇う方針なんですか?
 と、聞いてしまいましたよ。

 もちろん、社員さんの答えは、NOでした。
 そりゃそうですよね。もし、“変な人を雇う方針”なのだとしたら、私のような、至極マトモで、誰からも信頼され愛される、尊敬すべき常識人が、採用されるはずないですもんね。

 3時間弱で、この懇談会は終了。最後の、人事部からの、今後の日程についての軽いお知らせの後、午後5時くらいには、お開きとなりました。
 長かったけど、まあそれなりに、楽しかったですよ。

 ……もういい。もう今日の日記はいい。
 さあ行くぞ、太閤立志伝!


2006年10月2日(月)

 これはヤバい。
 ハマッてしまった。太閤立志伝Xに。

 昨日の深夜24時に始めたゲーム、今日の、昼の2時までやってしまいました。
 14時間もやってしまいました。
 まさに、不眠不休。
 トイレにすら、一度も立っていません。

 あ。もちろん、「我慢してた」って意味ですよ。
 間違っても、「垂れ流してた」って意味じゃあないですからね。


2006年10月3日(火)

 悪化しました。

 太閤立志伝X。昨日の深夜11時から、今日の午後4時まで、ずっとやってました。
 17時間も、ずーっと。
 その後で、ようやく就寝。夜の9時くらいに、目を覚ましました。
 
 昨日は、午後2時にゲームを終えた直後に寝て、起きたのが、やはり夜の9時くらい。
 起きて2時間ほどで、また、ゲームの世界へ戻ってしまっているわけです。

 ハードスケジュールだな。頑張ってるな、俺。

 そういえば今日、ゼミがあったらしいですよ。


2006年10月4日(水)

 「私が入社する会社には、変な人が多いらしい」ということを、チーフと佐藤さんに、話して聞かせてあげました。

 チーフは、
「そうだよな。じゃなきゃ、こんな人、採用しないもんな
 と、言っておりました。

 佐藤さんは、
「良かったですね。ピッタリの就職先が見つかって
 と、言っておりました。

 こらこら君たち、ボクに嫉妬してるからって、そんな、思ってもいないことを言ってはいかんよ。


2006年10月5日(木)

 すっかり語り忘れていたんですが、こないだの日曜日、佐藤さんが、昼間から夜までフル出勤をしたんです。私、内定式のため、出勤不可能だったので、佐藤さんに、お願いしたのです。彼女にとって、初めての、フル出場でした。

 当然、またもや彼女が日付チェックをすることになるわけで、私もかなり、不安だったわけです。
 ところが、昨日、売り場を確認してみたところ、佐藤さんにしては、ずいぶんと、値引き漏れの少ない感じでありました。

 やはり、私が、先月末に言った言葉が、彼女の心に、何かを与えたのでしょうか。

 実は、内定式の前日の、棚卸しの日、「明日の日付チェック、よろしくね」という話の中で、こんなやり取りがあったのです。

 私:「本当は、日付チェックは、俺が担当しなきゃいけないみたいなんだけどね」
 佐藤さん:「そうらしいですね」
 私:「あのね、君、外されてるんだから、もう少し悔しがって、奮起しなさいよ(笑)」
 佐藤さん:「いや、外されたら外されたで、仕事が減ってラッキーかな〜、と」
 私:「君ね、それじゃ春井さんだよ?


2006年10月6日(金)

 今日は、遠出をして、他県に住む友人と飲む予定だったのですが、あいにくの暴風雨のため、延期となりました。

 佐藤さんに代打を頼んであったため、バイトもなし。
 彼女に、予定が延期になったことを告げ、従来通り、私が出勤するという手もあったんですが、それは、しませんでした。
 だって、働くのめんどくさいんだもん。雨降ってるし。

 結局私は、一日中、羽柴秀吉になってましたとさ。


2006年10月7日(

 一昨日の日記。まるで、春井さんが、なまけ者だといっているみたいですね。

 おかしいです。
 清水さんいわく、春井さんは、
 「頑張っているのに報われない、FF5のギルガメッシュみたいな人
 だったはずなのに。

 まあ、これについては、あれです。
 要するに、「清水さんの人物評が、的外れである」ということなんです。


2006年10月8日(

 本来なら、午前中から夕方までの出勤だったのにもかかわらず、やたらに仕事が多く、午後7時まで残業をする羽目になってしまいました。

 疲れていたため、帰ったらすぐに、ベッドにGO。
 仮眠から覚めれば、もう深夜。

 結局今日は、藤吉郎クンには変身できませんでした。


2006年10月9日(

 一昨日の続きになります。

 今までの彼を思い返してみると、春井さんね、結構、頑張ってる時は頑張ってるんですよ。
 まあ、仕事の出来具合は、頑張ってない時と、大差ないんですけどね。

 彼のマズいところは、基本的に、「マトモに仕事ができなくても、それでいい」って思ってるところなんです。
 それゆえに、頑張りは長続きしないし、能力は上がっていかないし、店長や副店長からは怒られるし、怒られても反省するのはその場限りなんです。

 でも、そんな風な、やる気のない人だからこその、いい面もあります。
 彼、全然、仕事にストレスを感じてないみたいなんです。
 いくら怒られたって、効きやしません。
 長生きしそうで、何よりですね。

 いかん。
 春井さんのフォローをするつもりだったのに、気がついたら、逆になっている。


2006年10月10日(火)

 明日から、古谷チーフは3連休。私、チーフから、依頼を受けてしまいました。

「明日からの3日間、春井さんが変なことしないように、樫木さんを中心に見張っといてください

 なかなかに、泣ける依頼です。

 さらにはチーフ、「春井さんの言ってることがおかしいと思ったら、無視して、自分の判断で動いちゃっていいから。そっちのほうが絶対にいいから」というようなことも、言ってきました。

 そうですか、チーフ。
 春井さんは完全に、役立たずのアホ扱いですか。

 どうにも否定のしようがないのが、私としても、悲しいところです。


2006年10月11日(水)

 本能寺の変が、起きました。
 試行錯誤の末、やっと、発生させることができました。
 これが起きないと、秀吉さんは、謀反を起こして悪者にならない限り、天下を取れませんからね。
 このイベントで、信長公には死んでもらわんと困るのですよ。

 いやはや、おもしろかったですよ。

 本能寺の変直前、秀吉軍によって水攻めにあったのが、なぜか、山吹城
 城兵の助命を条件に降伏し、切腹したそこの城主が、吉川元春
 本能寺の変の知らせを受け、秀吉に、明智を討って天下取りレースに加わることを進言したのが、武田信玄
 中国大返しを終えた秀吉を、姫路城にて真っ先に迎えた羽柴家臣団筆頭が、六角義治
 山崎の合戦に、なぜか秀吉配下として参戦している上杉景勝
 ついに明智光秀死亡。その首を検分し、光秀の首だと確認したのが、真田幸隆

 かなり意表を突かれて、笑いました。

 と、ここで、やっと気づきました。
 こんなもの書き出しても、多くの人には、全くウケませんよね。


2006年10月12日(木)

 バックルームで出会った後藤田チーフと、あることについて、不安をぶつけあいました。
 清水さんが、今度は、かつてお流れになった鍋パーティーを実行に移そうとしているということについて、不安をぶつけあいました。

 もしや、鍋料理を、電子レンジで調理する気じゃないのかとか、白菜かなんかを、そのまま丸々一個、鍋に放り込んでくれるんじゃないかとか。

 これらが、決して、夢物語で終わるとは限らないところが、清水料理の怖さの真髄です。

 しかし、本当に怖いのは、その恐怖料理を、心のどこかで楽しみにしている、我々のほうなのかもしれません。


2006年10月13日(金)

 先週の金曜日のリベンジ。都会まで電車で向かい、他県に住む友人と、お酒を飲んで参りました。
 またも、佐藤さんに、仕事を委託して。

 私、田舎者丸出しでしたよ。
 やたらに広い駅。その構内で迷いに迷って、待ち合わせ場所に遅刻しましたからね。

 で、飲み屋に入って軽く飲み、語り合った後、夜8時ごろには、友と別れて帰宅の途に。

 電車の座席に腰かけて、ちょっと睡眠。目を覚ましたところで、なにやら、気分が悪くなってきました。意識も、朦朧としてきました。

 どういうわけか、貧血を起こしてしまったみたいなんです。お酒だって、少ししか飲んでないし、酔いだって、もう醒めてるのに。

 とりあえず、電車の中で気絶や嘔吐はヤバいだろうということで、次に止まった駅で、下車。
 意識を失いかけながらホームを歩き、並んでいるイスに、倒れ込みます。
 一人で、イスを4つほど使ってしまったわけなので、明らかに、他の人に迷惑なんですが、そんなことはお構いなしです。こっちは具合が悪いんです。我が物顔で、イスの上に、仰向けに寝転がります。

 数分後には、体調もほぼ回復。体を起こし、次にやってきた電車で、家へと帰りました。

 本当は、完全に回復するまで、もうちょっと横になっていたかったんですけど、やめました。
 他のお客さんたちに、迷惑ですから。
 まあ、実際のところは、「周囲の好奇の目に耐えかねた」というのが、一番の理由なんですけどね。


2006年10月14日(

 先月の15日に飲みに行った友人と、また、飲み飲み。場所はまた、ファミレス

 今回は、ただ漠然と、会って飲んだだけ。事前に議題など用意されていなかったので、自然と話題は、当たり障りのないものになります。

 なぜか、ポケモンの話が、メインになりました。
 俺たちもう、20代なのに。

 そうそう。今日は、貧血は起こしませんでしたぞ。


2006年10月15日(

 午前中から出勤。ユニフォームに着替えるため、男子更衣室内の我がロッカーを開けてみると、そこには、「紅いもタルト」なるオシャレなお菓子が、鎮座しておりました。

 これは、ボクのファンの女の子からの、愛のこもったプレゼントに違いない。

 そう確信した私は、古谷チーフに、ロッカー内にタルトがあったことを、自慢げに話して聞かせます。

 ガッカリしてしまいましたよ、私。

 だって、ロッカー内のタルト、金曜までの3連休で沖縄旅行に行ってきた、古谷チーフからのお土産だったんですもん。

 ちくしょう! ボクのファンの女の子を返せ!!

 ……まあ、美味しかったから、いいんですけどね。
 ありがとうございます、チーフ。

 今度は、夕方、帰宅時間。男子更衣室で着替えていると、後藤田チーフが、入ってきました。
 副店長(本日はお休み)のロッカーに、白いビニール袋を入れようとする彼。
 その袋は何なのかと尋ねたら、快く、中身を見せてくれました。

 ハマーンやらルーやらフォウやら、ガンダムシリーズの女キャラたちのフィギュアが、ワンサカ入っていました。

 あまりにも数が増えすぎたので、副店長に、引き取ってもらうことにしたのだそうです。

「せっかく集めたのに、もったいないじゃないですか」
 と言ったら、すぐに、否定されました。

 これ、全部、ダブッたやつなんだそうです。


2006年10月16日(月)

 昨日の、業務終了&着替え終了後のことです。

 私、休憩室で、ジュースなんぞを飲みながら、古谷チーフの沖縄土産の、紅いもタルトを食していたんです。室内には、私の他に、後藤田チーフと、鮮魚部門の飯間チーフ(仮名、推定年齢40歳前後・男)、それから、惣菜部門の岸さんがいました。

 後藤田チーフ、雑談の中で、飯間チーフを誘い始めました。
 「今度、清水さんの家で行われる鍋パーティーに、一緒に参加しましょう」と、口説き始めました。

 しかし、飯間チーフは、笑顔の中に深刻さを込めた表情で、言いました。

たとえ、それから先1年間、ずっと休みになるとしても、絶対に行かない

 賢明な、判断だと思います。

 ちなみに、岸さんのほうはというと、そもそも、参加することができません。

 なにしろ、清水さんの部屋、清水さんの彼女以外の女性は、立入禁止なのです。
 どこまでも彼女一筋の、一途な清水さんは、誰に強いられるわけでもなく、自主的にそんなルールを設け、実践しているのです。

 まさに、副店長とは真逆のタイプの人間です。

 清水さん。一途なのは結構なんですが、さすがにこれは、やりすぎのような気もします。


2006年10月17日(火)

 おかげさまで、本日、当サイトの総アクセス数が、3000を突破いたしました。
 皆様、ありがとうございます。

 今もまだ、“ミリオンヒットまで250年”の、ゆったりペースは健在。
 いや、それどころか、若干、遅くなっているくらいです。

 ちなみに、記念すべき、3000のキリ番を踏んだのは、他でもない、私自身
 どれだけ人のいないサイトかが、分かるというものですね。

 それとですね、今日、私、後期の授業が始まって以来、初めて、ゼミに出席しました。


2006年10月18日(水)

 副店長が、店内放送で、こんなことを言っていました。

「お客様、お肉も美味しいですけどね、お肉だけじゃなくてね、お魚やお野菜も、バランス良く食べてくださいね。お肉ばっかり食べてるとね、当店の精肉チーフみたいになっちゃいますからね

 思わず、吹きました。

 しかし、副店長のこの言い方、あたかも、古谷チーフがお肉ばっかり食べてるかのようなニュアンスを、お客様に与えてしまいますね。

 実に心外なことです。

 実際の古谷チーフは、お肉ばっかり食べてなんかいません。
 断じて、そんなだらしない食生活はしていません。

 お菓子ばっかり食べてるんです。


2006年10月19日(木)

 自転車に乗って、コンビニに買い物に行きました。

 徒歩で、家路につきました。

 家のそばまで来たところで過ちに気づき、慌てて、引き返しました。

 ふう。良かった。アホにならなくて。

 ……いや、十分アホかな。


2006年10月20日(金)

 青果部門のアルバイトで、佐藤さん(青果)の相棒に当たる、栗野さん(仮名、今年度で20歳・女)が、私の知らない間に、辞めていたようです。

 またしても、一度もこの日記に登場しないまま、消えていってしまう方が、現れたわけですね。

 ま、それは別にどうでもいいんです。

 気になるのは、青果のアルバイトに、欠員が出てしまったということなんです。
 「現在、他部門に所属しているアルバイトを異動させ、その穴埋めをする」なんてことには、ならないですよね?


2006年10月21日(

 今日はバイトはお休み。夜、自分の働くスーパーにお買い物に行ったら、佐藤さんと遭遇。そこで彼女から、大変なことを聞いてしまいました。

 なんと、清水さんが、11月1日付けで、他の店舗に異動することになったそうなのです。
 清水さん自身も、今日、初めて、そのことを知らされたそうです。

 なんだとー。
 これは寂しくなるなあ。

 となると、今度の鍋パーティーが、清水さんのお別れ会になるわけですね。
 最後の晩餐になるわけですね。
 ラストハルマゲドンになるわけですね。

 しかし、それも、無事、鍋パーティーが開催できればの話です。

 異動まで、あと10日程度。これから、引越しの準備等で忙しくなるでしょうから、日程的に、非常に厳しいような気がします。

 実に残念です。
 でも、ちょっとホッとしました。

 いや、やっぱり残念だな。


2006年10月22日(

 佐藤さんがテスト休みのため、本日は私、朝から晩までフル出勤でございました。

 さてさて。今日やってきた、ミートボール担当のマネキンさん、なかなか、可愛らしいビジュアルのお姉さんでした。

 容姿がいいと、それだけで、ずいぶん得をするものですね。女の場合は、特に。
 沢山の、男のお客様に話しかけられていました、その人。いつもだったら、マネキンになんか見向きもしないであろう、オジサンたちに。
 かなりの人気者です。売り上げも、好調です。

 その人、まあ、感じのいい人だったんですが、ちょっと、抜けているところがありました。
 でも、ウチのスーパーの社員からは、なぜか、普通以上に歓迎されてしまいます。
 これも、ひとえに、“可愛らしいから”でしょうね。

 ちょいとばかり見た目がいいだけで、チヤホヤしてしまう、甘くなってしまう、男たちのバカさ加減。同じ男として、本当に呆れてしまいます。
 それを、何の遠慮もなく受け入れる、このマネキンさんもこのマネキンさんで、けしからんです。

 でも、なぜか不思議と、腹は立ちません。

 うーん。可愛いから、許せちゃう。


2006年10月23日(月)

 すごいことが分かりました。

 清水さんの後任としてやってくる、グロサリー部門の、新しい社員。

 ……いない、みたいなんです。

 要するに、11月1日からは、渡辺チーフと野沢さんの、2人体制になるということです。

 なんてことだ。
 2人で、仕事を回すことができたのか。

 つまり、そもそも清水さんは、いらない子だったってことなの?


2006年10月24日(火)

 ゼミに、出席しました。

 驚いたことに、参加している学生が、私も含め、2人しかいませんでした。
 このゼミを履修している学生は、全部で15人はいたはずなのに。

 そうか。みんな、考えることは一緒か。
 そういえば、いつだってこのゼミには、数人しか参加者がいない。
 今日はたまたま、いつもよりちょっと、少なかっただけだ。

 なんて、なんてダメ学校なんだろう。
 こんな学校で学生やってる奴の、顔が見てみたいよ。

 よーし。今すぐに、鏡の前に直行だー。


2006年10月25日(水)

 閉店後(レジは閉まる前)、今日の夕飯を求めてお肉コーナーを歩く清水さんに、
「チャーシューが3割引になってますよ」
 と、教えてあげました。
 彼、晩ご飯は、いつも、こんなのばっかり食べるんです。

 すると清水さん、
「えっ、ホント!?」
 と、喜んで商品を手に取り、
「このチャーシューか〜。おいしそうだなあ」
 と、笑みを浮かべます。

 ちなみに、その時、手に取った商品は、チキンステーキ
 ちゃんと、パックの表面に、「チキンステーキ」と、デカデカと書いてあります。
 なのに彼、私に指摘されるまで、それがチャーシューではないということに、気づきませんでした。

 もうすぐ異動の清水さん。最後まで、この調子で行くつもりでしょうか。

 それから清水さん、刺身も買っていないのに、刺身のツマを購入していました。
 大根が、大好きだからだそうです。

 うん。たぶん、最後まで、この調子で行くんでしょうね。


2006年10月26日(木)

 本日、北海道日本ハムファイターズが、日本シリーズを制覇、日本一に輝きましたね。おめでとうございます。
 「誕生日が8月6日(ハムの日)だから」という、実にふざけた理由により、パ・リーグの中ではファイターズが一番好きな私も、嬉しく感じています。

 しかし、一つ不満が。

 日本一になることが決まったのが、午後9時台だったので、明日から肉屋で始まる日本ハム優勝セールの準備をするのが、すげえ大変だったのです。
 副店長に、日本ハムの勝利を告げられ、急遽。という感じでした。
 もっと早い時間か、あるいは閉店後、または私が出勤じゃない日に、日本一になってくれれば良かったのに。

 ……とはいえまあ、そんなことは、あまりに些細なこと。嬉しいことには、変わりありません。
 改めて。日本一、おめでとう!


2006年10月27日(金)

 大事なことを思い出しました。

 6月7日に、清水さんから借りた、『天使な小生意気』&『ドラゴンボールの秘密2』。
 まだ、返してませんでした。

 清水さんは、もうすぐ、ちょっと遠い街に引っ越してしまう。
 一刻も速く返却せねば。

 ついでにもう一つ、思い出しました。

 8月30日に、佐藤さんに渡したズボン。
 まだ、返ってこないんです。


2006年10月28日(

 今日はお休み。夜、自分の働くスーパーにお買い物に行き、そこで、清水さんに、書物の返却方法についての相談をしました。
 明日、出勤する際に、職場に持ってきてくれればいい、と、言われました。

 その後は、少し、立ち話。
 今度行く店舗が、入社してからわずか3店舗目の清水さん、心細い心境を吐露してくれます。

 清水さん:「今度の店には、知り合いも同期も一人もいないから、不安だなぁ」
 私:「でも、それ言ったら、この店に来た時も一緒じゃないですか」
 清水さん:「うん。ここに来る時も、不安だった。続けていける自信が、全然なかった。来る前は、『これで俺、仕事辞めちゃうのかな』って思ってた
 私:「なら大丈夫ですよ。それに、いろんな店を回るうちに、知り合いも増えるはずですし」
 清水さん:「そう。だから、もう何年かの辛抱。何年か頑張れば、だいぶ楽になるはず」

 我々、珍しく真っ当な会話をしていますね。
 この真っ当な会話に免じて、私が、バイトしかやったことがない職歴ゼロ人間のくせに、生意気な励ましをしていることには、目をつぶってやってください。

 こんな会話も、ありました。

 清水さん:「今度借りたアパート、新築だからさ、遊びに来てよ」
 私:「行きますよ。俺は全然大丈夫です。じゃあ、鍋パーティーは、そこでやりましょう
 清水さん:「よし。それで行こう!

 う。何か、余計な約束をしてしまった気がするなあ。
 ま、いいか。

 ちなみに、清水さんが今度引っ越す街、少し遠く(といっても、電車で2時間弱程度ですが)にある街なんですが、そこが、ズバリ、ラスボス会社の本社がある街であるということは、冗談のような偶然です。


2006年10月29日(

 本のほうは、しっかりと、清水さんに返しておきました。

 今日が、清水さんの、この店舗での最後の出勤日(明日からの2日間は、お休み。その2日で引越し作業をするのです)。いよいよ彼とも、お別れです。

 私、今日は、午後6時半ごろ仕事を終えたのですが、家路についたのは、8時ごろでした。
 それまでずっと、休憩室で雑談をしていたのです。

 後藤田チーフ・岸さんらと、いろいろ喋りました。
 後藤田チーフ、かつて、同僚たちと、おっぱいパブで失敗した時の思い出を語ってくれたりもしました。
 「おっぱいパブで散々遊んだ後だというのに、全員分の持ち金を合わせても料金が払い切れず、店側に拘束され、なんとか知り合いにお金を持ってきてもらい、どうにか解放された」という話でした。
 ちなみに、その、「知り合い」というのは、幸いなことに、親兄弟や奥さんでは、ないそうです。

 やがて、店長が、雑談組に加入。清水さんが残した伝説を、語ってくれます。

 清水さん、車を運転する能力が、ヤバいことで知られています。
 運転する際、顔が、ハンドルより前に出ているという、危なっかしい人なのです。

 店長が話してくれたのは、そんな清水さんの、車にまつわる伝説のうちの、いくつかでした。

 ある時、ウチのスーパーの職員用駐車場にて、清水さんの車が、邪魔になってしまったそうなのです。止める位置が悪く、野沢さんの車が、出せなくなってしまったのです。
 そのことを告げられた清水さん、大急ぎで、車をどけようとします。
 そして、自分のユニフォームのポケットから、車のキーを探します。
「鍵、鍵、鍵。あれ!? ない。副店長、俺の車の鍵はどこにありますかね?
 なぜか、そばにいた、知っているはずもない副店長に、尋ねたというのです。

 その後、どうにか自力で鍵を見つけ出し、いよいよ、発車。
 ところが。
「あれ!? す、す、すいません、あの、エンジンが、エ、エンジンが、か、か、か、かからないんですよ」
 と、動揺する清水さん。
 しかし、かからないのも、無理ありません。
 その時、必死になって使っていた鍵、アパートの部屋の鍵だったそうなのです。

 また別の時には、店長との間に、こんな会話もあったそうです。

 清水さん:「俺の車、調子悪いみたいで、ワイパーが、1回動いただけで止まっちゃうんですよ」
 店長:「お前、普通、ワイパーっていうのはな、動きが3段階くらいになってるもんなんだぞ? 知らなかったのか?」
 清水さん:「ええぇっ!? 3段階もあるんですか!?」

 清水さん、ワイパーを断続的に動かす方法を、知らなかったのです。
 雨が強い日などは、ワイパーを単発で作動させるスイッチを、連打していたのだそうです。運転中ずーっと。

 ……清水さん、お疲れさまでした。そして、いろいろと、お世話になりました。新しい店に行っても、今までと同じように、頑張ってくださいね。


2006年10月30日(月)

 そういえばここ数日、太閤立志伝Xをやっていません。

 何度かクリアはしたし、たぶん、100時間以上はプレイしたし、もう割と、お腹いっぱいという感じです。

 良かった。ようやく、呪縛から逃れられたみたいだ。

 それにしても、太閤立志伝のせいか、それとも私自身のせいなのか、今月はどうも、一度も、更新らしい更新をしないまま終わりそうな雰囲気じゃないですか。


2006年10月31日(火)

 今日は棚卸し。私と佐藤さんは、両方とも出勤です。

 佐藤さんめ、
自分、サカリのついたオス猫の鳴き声のマネ、上手いんっすよ
 などと、わけの分からないことを口走り、古谷チーフから、
「女子高生がそんなこと言うもんじゃないよ(笑)」
 と、たしなめられていました。

 しかし、そんなことには構わず、実際に、「サカリのついたオス猫の鳴き声のマネ」とやらを始める佐藤さん。
 その声は、まさしく、猫そのものでした。

 この人も、あれですな。いわゆる傑物ですな。

 ところで、今月は、やっぱり、なんにも更新できませんでしたね。
 おまけに、ヤクザもののVシネマも、1回も観られなかったし。

 来月こそは、頑張るぞ!
 ヤクザもののVシネマ観賞を。



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