2007年3月の日記


2007年3月1日(木)

 売り場で作業をしていたら、お買い物にやってきた、本日お休みの村井(弟)さんに、話しかけられました。

 彼、無事に大学を卒業できることが、正式に、確定したそうです。

 それは良かった!
 めでたい。この上なくめでたい。パンダの赤ちゃんが産まれた時ぐらい、めでたい。

 私も、ちゃんと卒業できるといいなあ。


2007年3月2日(金)

 お腹を壊してしまいました。
 まあ、出すもの出したら、ほぼ治ったんですけどね。

 しかし、特に不摂生をした覚えもないというのに、急にブッ壊れるとは。
 我が腹ながら、情けない奴です。

 どれ、一つ、根性を鍛え直してやろうと思い立った私。
 お腹の調子がどうにか回復した、その直後に、アイスを食ってやりました。

 愛の鞭です。


2007年3月3日(

 夢から目覚め、ベッドから起き上がったのですが、実はそこはまだ、夢の中。
 しばらくして、また、目を覚まし、ベッドから起き上がってしまいました。
 これで、本当に夢から覚めたと思いきや、やっぱりそこは、夢の中。
 またしても、しばらくしたら目を覚まし、ベッドから起き上がってしまいました。
 今度こそは、夢の世界を脱出できただろうと思ったら、これが、甘い甘い。
 しばらくの後、もう一度、夢から覚醒。ようやくして、現実世界に戻ってきました。

 夢の中で、何重にも、夢を見てしまったというわけなんですね。
 頭の中が、こんがらがってしまいましたよ。

 もしかすると、私はまだ、夢の中にいるのかもしれませんな。


2007年3月4日(

 今日もまた、一睡もせず、しかも朝まで酒を飲み、午前11時出勤をしてしまいました。

 懲りない奴ですね。

 ちょいと仕事の量が多く、長引いたので、休憩時間をもらいました。
 そのお時間中、休憩室でくつろいでいたら、古谷チーフが登場。私に話しかけてきました。

「昨日、春井さんが、また新しい伝説を作ったらしいんだよ

 古谷チーフも私も、共にお休みだった、昨日。このようなドラマが、あったらしいのです。

 某社から派遣されてきた、マネキンさん。役目は、売り場で、その会社のスペアリブを調理し、販売促進をすること。そうさせるようにと記された、チーフから春井さんへの指示書も、ちゃんと、出ていたそうです。

 だのに春井さん、何を血迷ったか、そのマネキンさんに、別の会社のチキンナゲットの、調理実演&販売促進を、させてしまったらしいのです。

 いうまでもないことですが、これは、非常に常識はずれなことです。
 絶対に、やってはいけないことです。

 ほどなくして、事態が、副店長に発覚。春井さんは彼に、売り場で、キレられてしまったそうです。

 大慌ての春井さん、マネキンさんにナゲットの販売促進をやめさせ、新しい仕事を与えます。

 今度は、焼肉を焼かせ始めたそうです。
 本来調理実演をさせるべき、某社のスペアリブとは、違う肉で。

 超人ですな。

 今日になって、古谷チーフ、青果の秋田チーフから、
春井君は相変わらずみたいですね
 と、言われたそうです。

 なんでも、前の店で春井さんと一緒に仕事をしたことのある、秋田チーフによれば、春井さん、前の店でもヘマばかりやらかしており、その店の精肉部チーフに、しばしば、ブン殴られていたそうなのです。

 ううむ。さすがにそれは、気の毒だなあ。

 一連のお話を、私に聞かせてくれた後で、古谷チーフ、「自分は、春井さんのことを殴る気は、全くない」と、言いました。
 そうしてそれから、その理由を述べました。

殴ってもきっと、手が痛くなっちゃうだけだよね


2007年3月5日(月)

 昨日、古谷チーフ、「春井さんが、また新しい伝説を作った」なんてことを言っていましたね。
 すでに、お察しのこととは思いますが、作られたのが「新しい伝説」だということは、当然、「古い伝説」も、あるのです。

 今日は、そんな、春井さんがこの店で作った、「古い伝説」を、いくつか紹介することにしましょう。

 ある日のこと。平林副店長は、精肉作業場の冷蔵庫の中を、探索していたそうなのです。
 春井さんに、個人的に注文し、売り場から下げて確保しておいてもらった、炭火焼鶏。それが、冷蔵庫の中にあると、聞いていたためです。春井さんから、そう聞かされていたためです。

 しかし、お目当ての品は、冷蔵庫内の、どこにも見当たりません。

 まさかと思った副店長が、別の部屋の扉を開けてみたらば、案の定。

 炭火焼鶏は、冷凍庫の中で、カチカチに凍っていたそうです。

 またある日のこと。春井さんは、やらねばならぬ仕事を、すっかりやり忘れ、そのまま家へと帰ってしまいました。

 まあ、ひと口に仕事といっても、その中身は、様々な業務に分かれています。その一部を、やり忘れてしまうなんてことは、誰にでも、時にはあります。

 だけれども、この時、春井さんが忘れて帰ってしまったのは、「発注」の仕事。正社員の毎日の業務の、中核の一つといえる仕事です。
 絶対に忘れてはいけないし、そもそも、どう考えても忘れて帰れるはずのない、お仕事なのです。

 後日、春井さんは、精肉の小林トレーナーに、キツーく、お叱りを受けたそうです。

「お前、発注を忘れて帰るなんて、パンツをはき忘れたまま出勤してくるようなもんだぞ

 と、上手いことを言われてしまったそうです。

 またまたある日のこと。精肉作業場で、小林トレーナーの講義を受ける、春井さん。

 小林トレーナー:「最後にもう一度繰り返すけど、労働分配率の求め方は、『人件費÷粗利×100』な。分かった?」
 春井さん:「はい、分かりました」
 小林トレーナー:「よし。じゃあ、労働分配率は、どうやって求めるの?」
 春井さん:「………」
 小林トレーナー:「………」
 春井さん:「………」
 小林トレーナー:「お前はニワトリか!


2007年3月6日(火)

 学校に、行ってきました。
 自分は誠に卒業ができるのか。それを確認しに、行ってきました。

 ようやく、という感じですね。

 調査の結果、どうも私は、無事に卒業できるようだということが分かりました。

 掲示板を見た限りでは、特に、異常は認められなかったのです。
 私が、学校側から呼び出されてるなんていう事実は、なかったのです。

 これはつまり、何の問題もなく、卒業できるってことですよね?


2007年3月7日(水)

 グロサリー部門に、本日、新しいバイトが入りました。

 もうじき、村井(弟)さんが、バイトを辞めてしまいますからね。その穴埋め用員として、雇われたのです。

 古谷チーフから聞いたのですが、その人、5時半に出勤するように言われていたのに、なぜか、ずいぶんと早めにやってきたそうです。

 2時ごろ店にやってきて、時間が来るまで、じっと、休憩室で待機していたそうです。

 いいじゃないですか。

 これぞまさに、時間に余裕を持って行動できる、デキる男ですよ。


2007年3月8日(木)

 バックルームにて。
 野沢さんのそばを通り過ぎようとしたところで、彼に、呼び止められました。

 野沢さん:「おーい」
 私:「はい。何でしょうか?」
 野沢さん:「ただ言ってるだけ
 私:「ただ言ってるだけなんですか(笑)」
 野沢さん:「うん

 「時は金なり」などと思いながら、その場を去る私。
 後ろからは、またしても、野沢さんの声が。

おーい。おーい。おーい。おーい

 この人の何がすごいって、こんな有り様なのに、仕事は人一倍できるってところなんですよね。


2007年3月9日(金)

 バイトが終わったその後で、村井(弟)さんの車に乗っけてもらい、飯を食いに行きました。
 行った先は、最近新しく開店したという、ファミレス。参加者は、村井兄弟と桐島さんと私。まあ、いわゆる、清水さん以外の、清水組メンバーってやつですな。

 今日の食事会には、どうやら、お別れ会みたいな意味もあったようです。
 村井(弟)さんは、もうすぐバイトを辞めてしまいますし、私も、来月には、同じ運命。こうやって、仕事の帰りにみんなで飯を食うのも、おそらくはこれが最後になるでしょうからね。

 村井(弟)さん、今回は、グロサリー部門のアルバイト・今野さん(仮名、高校3年・男)にも、参加しないかと、声をかけてみたそうです。
 だけれども、フラれてしまったそうです。
 なんでも今野さん、親が厳しいらしく、深夜の外出は、難しいそうなのです。
 うーむ。こりゃ残念。でも、仕方がないか。

 そうそう。「声をかけた」といえば、清水さんを中心にして、みんなで、ファミレスや清水邸で飯を食っていたころ。あの当時も、清水さんや村井(弟)さんが、食事会のたんびに、声をかけていたんですよ。青果の佐藤さんと鮮魚の笹渕さんに、声をかけていたんですよ。情熱的にアプローチしていたんですよ。

 でも、結局彼らは、一度も来てはくれませんでした。

 まあ、それが普通ですよね。
 普通の、良識ある大人なら、清水組になんか入りませんって。

 さて、今日の食事会に、話を戻しましょう。

 やっぱり、同じ職場で働いてる人たちの集まりですから、やっぱり、職場の話題が、中心になります。

 村井(兄)さん、愚痴を、いっぱいこぼしていましたよ。「小糸さんは使えない」とか、そういう愚痴を。
 「飯間チーフは、小糸さんをクビにしたがっている」という話も、していました。

 なんだと!?
 頑張れ踏ん張れ頑張れ、小糸さん!

 あと、印象に残ったのは、村井兄弟による、以下の会話ですね。

 村井(弟)さん:「バイト辞めたら、ユニフォームちゃんと洗濯して、返さなきゃな」
 村井(兄)さん:「バカ野郎。お前のユニフォーム、特注サイズだろ? 返したって、誰も着れる奴なんかいねえよ
 村井(弟)さん:「そうですね

 この兄弟、いつもは当然、お互いにタメ口で喋っているのに、弟さんの、最後の「そうですね」だけ、なぜか敬語。
 申し訳なさそうに、敬語。

 哀愁が漂っていますね。


2007年3月10日(

 先月の13日に、後藤田チーフ経由で得た、村井(兄)さんからの情報です。

 ライダーカードRの第1記録、全171種類。あれらのうち、No.122のカード、「スカイライダー」と、No.131のカード、「8人ライダー」が、「エラーカード」なのだそうです。
 エラーカードというのは、文字通り、内容にエラーのあるカードのこと。印刷された内容に、ミスのあるカードですな。

 これらのエラーカード、こちらから郵送すれば、もれなく、修正版のカードが、もらえるそうです。製造元であるカルビーさんが、エラーが修正されたバージョンのカードを、送ってくれるそうなのです。

 そして、今日ですよ。

 カルビーのホームページで、エラーカードの送り方の詳細を確認後、私、封筒の中に、No.122と131のカードをブチ込み、ポストへと投函してやりました。
 これで、近い将来、修正版カードが、我が家に届くはずです。ワクワク。

 ……と、期待に胸を膨らませたところで、あることに、気づいてしまいました。

 封筒に、切手を貼るの、忘れてた。


2007年3月11日(

 佐藤さんがテスト休みで不在なため、今日の私は、午前11時から、午後10時半まで、お仕事。

 こんな大変な日だっていうのに、私、またやってしまいました。

 一睡もせずに、出勤してしまいました。

 さすがに今日はヤバいと思ったので、栄養ドリンクを飲みつつ、働きました。

 本当は1日に1本までしか飲んではいけない栄養ドリンクを、朝・昼・晩の3回飲み、パワーを高め、なんとか無事、仕事を乗り切ることができました。

 ドーピングって、いいもんですね。

 夕方の、休憩時間中のこと。私、休憩室で、飯を食いながら、後藤田チーフ&飯間チーフと、雑談を交わしまくりました。
 ウルトラマンエースのこととか、ライダーマンのこととか、そういうことについて、3人で、存分に語り合いました。

 その後、更衣室のロッカーの中に、財布を置きに行ったところで、偶然、副店長と遭遇。そこで彼と、『伝説巨神イデオン』のことについて、ちょっと言葉を交わしました。

 夢が一杯詰まった、休憩時間でした。

 そうそう。休憩室でのトーク中、後藤田チーフが、新たに一つ、自身の趣味を、明かしてくれたんですよ。

 彼、アダルトビデオのチラシを集め、ファイリングし、コレクションしているのだそうです。

 すごいですね。

 何がすごいって、彼がそんなことをしていても、全く、意外でもなんでもない、というところです。


2007年3月12日(月)

 一昨日、ポストに投函した封筒が、元気に、戻ってきました。

 いやあ、良かった。ケガがなくて、良かった。
 お前が無事に戻ってきてくれさえすれば、俺はそれでいいんだ。

 今日も、佐藤さんはテスト休み。私が、彼女の代わりに出勤しました。

 作業場に入って早々、古谷チーフから、言われました。
 今月の25日に、また、店頭販売を行うことになった、と。そして、その担当者が、またも、私に決まった、と。

 この人事を行ったのは、もちろん副店長。
 どうも、すでに彼の中では、「店頭販売員=私」という、公式が出来上がっているらしいのです。

 副店長の、相変わらずの独断専行ぶりには、まいってしまいますが、ご指名をいただけたこと自体は、素直に嬉しいです。こういう仕事を連続して任されるっていうのは、とっても名誉なこと。それだけ私が、信頼されてるってことですからね。

 まあ、「いいように使われているだけ」という見方もできますけどね。


2007年3月13日(火)

 今日も、佐藤さんはテスト休みであります。

 バックルームで出会った野沢さんが、いきなり、私の顔を両手で挟み、両の頬を、コネコネしてきました。

「何をするんですか!?」
 と聞いたら、彼、私の顔から手を離し、

手が汚れてたから、拭いたの

 と。

 なあんだ。どんなおもしろい答えを返してくれるかと思ったら、いつもとおんなじじゃないですか。

 この人、いっつも、私の顔を使って、手を拭くんですよね。


2007年3月14日(水)

 村井(弟)さんは、本日が、最後の出勤日。
 このバイトを始めて、7年目になる彼。さすがにかなり、寂しそうでした。

 彼、この、丸7年近くの間に、計3つの部門に所属し、働きました。
 まさに、三階級制覇ですよ。三冠王ですよ。

 最初は彼、パン屋でした。長い間、パン屋でした。

 しかし、ある時、言われてしまったのです。当時の風間副店長に、言われてしまったのです。パン屋と肉屋を掛け持ちしろと、命令されてしまったのです。

 そのころ、肉屋のバイトは、慢性的な人手不足に陥っていました。タッキーの相棒になるべき人物が、いなかったのです。入っても入っても、すぐに辞めてしまう。なかなか誰も、居ついてくれなかったのです。

 そこで、村井(弟)さんが、送り込まれることになったのです。
 別に、彼でなければならないことはなかったんでしょうが、バイト歴が長いから、便利な使われ方をされてしまったのでしょう。

 ある曜日はパン屋として、ある曜日は肉屋として、バイトに精を出す村井(弟)さん。しかし、そんな生活は、長くは続きませんでした。約2ヶ月で、終わってしまいました。
 当時の精肉部門の、仲チーフ(仮名、私より15歳年上・男)の、あまりの性格の意地悪さに、うんざりした村井(弟)さん、
もう限界っすよ!
 と、風間副店長に直訴。許しを得て、元の、パン屋一筋人間に戻ってしまったのです。

 それから、だいぶ経ってからのこと。村井(弟)さんは、パン屋の作業場内での大失態を、風間副店長に発見されてしまいます。

 その時、作業場内に一人でいた村井(弟)さん。
 勤務中だというのに、睡眠していたのです。
 作業場内で、眠っていたのです。

 そのシーンを、風間さんに、バッチリ見られてしまったのです。

 こうして、村井(弟)さんは、グロサリー部門へと飛んでいきました。

 この異動に、彼本人の意思は、一切反映されていません。いきなり、風間副店長によって、「異動」という決定事項が、突きつけられたのです。
 常に、売り場とバックルームを行き来し、歩き回っているこの部門なら、寝る心配がないから、安心だ。風間副店長は、そう判断し、決断を下したのでしょう。

 ちなみに、こういう形での、アルバイトの部門異動は、少なくともこの会社では、ほとんど例がないそうです。

 その後も、パン屋への復帰を祈り続けていた村井(弟)さんでしたが、結局、夢はかなわず。
 グロサリー部門の一員として、ウチのスーパーでのアルバイトを、終えることになりました。

 たかがアルバイトにしては、ずいぶんと波乱万丈。
 楽してつかんだ三冠では、なかったんですね。

 就職が決まっている村井(弟)さん、今度の4月からは、愛知県で、働きます。住むのも、愛知県です。

 彼、ずいぶん遠くへ行ってしまうんですね。
 これはマズいです。清水さんの家で、いつか行われる予定の、清水組の鍋パーティー、雲行きが怪しくなってきました。

 でも、きっと、大丈夫。
 彼は、帰ってきますよ。

 斉藤店長や野沢さんは、予想しているのです。

 村井(弟)さんは、新しい仕事にすぐに音を上げ、逃げ出してくるに違いない、と。
 「契約社員にしてくれ」といって、泣きついてくるに違いない、と。


2007年3月15日(木)

 昨日の村井(弟)さんに続き、今日は、鮮魚の笹渕さんの、最終出勤日。

 彼もまた、4月から、別の会社に就職であります。
 おめでとうございます。

 この笹渕さん、本当ならば、1月一杯で、バイトは辞めるはずでした。
 ところが、平林副店長やら飯間チーフやらに引き止められ、ズルズル予定が繰り下がり、結局、今日の退社になってしまったのです。

 ご苦労さまでした。

 まあ、でも、彼が引き止められてしまうのも、無理はないのですよ。
 彼は極めて優秀なアルバイトですし、鮮魚部門は職員の頭数に不安がありますし、新しいバイトの小糸さんは使えないみたいですし。

 ううむ。いずれにしても、ご苦労さまでした。

 ところで、ウチのスーパーでバイトを始めて7年目の村井(弟)さん、5年目の笹渕さん。彼らが次々といなくなってしまったことにより、とうとう、3年目の私が、最古参のアルバイトになってしまいました。

 勤続年数だけで考えれば、まさに、長老です。最長老です。

 最長老たる私、責任重大ですな。
 命は大事にしなくてはなりません。

 なにしろ私が死んだら、ドラゴンボールは、ただの石ころになってしまいますからねえ。


2007年3月16日(金)

 本日、当サイトの総アクセス数が、6000に到達いたしました。
 今日までに遊びに来てくださった皆さん、本当に本当に、ありがとうございます。

 相変わらず、日記は、遅れまくりの溜まりまくり。

 アクセス数6000に届いた、今日、3月16日。
 この日の日記を書いている今現在、実は、すでにだいぶ日付は進んでおり、もう、アクセス数は、6300台

 そんなダメ日記を擁する、明らかなダメサイトですが、どうか、これからもよろしくお願いします。

 とりあえず、閉鎖をする気などは一切ないので、どうかどうか、今後とも、よろしくお引き立てのほどを!


2007年3月17日(

 村井(弟)さんがいなくなってしまったので、これからは私、土曜日は、毎週、出勤しなくてはなりません。

 私が出ないと、マズいのです。
 閉店業務を行うバイトが、だあれもいなくなってしまうのです。

 今日ももちろん、出勤でした。
 1人で閉店業務をやるのは、やっぱり大変でしたよ。いつもより格段に、疲れました。

 でも、それも、ほんの2、3回の辛抱。

 来月からは、閉店業務のメンバーが、増えることになっているのです。

 来年度から大学生になる、グロサリー部門アルバイトの、今野さんと安田さん(仮名、高校3年生・男)。
 彼らが、閉店戦線に加わることになっているのです。

 彼らは二人とも、土曜日は出勤日。
 来月早々には、もう私、ロンリー・サタデーを脱出できるというわけなんです。

 バンザイ。ぬるま湯バンザイ。


2007年3月18日(

 売り場での仕事中、副店長に、嬉しいことを言われてしまいました。

 副店長:「樫木お前、ラスボスなんかに行かないで、ウチに来いよ、ウチに。春井と交換で
 私:「いや、でもここ、社員の募集をしてないんですよ(笑)」
 副店長:「正社員は無理でも、契約社員なら、推薦があればすぐになれるよ」
 私:「でもやっぱり、契約社員になるよりは、ラスボスの正社員のほうが……」
 副店長:「じゃあ、途中からでもいいから、ウチに来いよ。この業界はさ、中途採用が多いんだよ。1年や2年じゃ人材が育たないから。中途だと即戦力になるから、入りやすいんだよ。前、この店に、千草っていただろ? あいつなんかも、中途でウチに入ってきたんだよ。店長だって、中途だしな」
 私:「そうだったんですか。確か、野沢さんも、中途で入ってきたんですよね?」
 副店長:「そうだよ。野沢さんもそうだ。社会人になったら、そんなの当たり前なんだよ」
 私:「そうですか……。まあ、最初っから、途中で転職するつもりで入社するっていうのもアレなので、とりあえずは、最後までラスボスに残るつもりで頑張ってみます。でも、もし挫折したら、その時は、お願いに伺うかもしれません(笑)

 副店長の言う、「千草」とは、かつてウチの店にいた、鮮魚部門の社員・千草さん(仮名、男・推定年齢30歳)のことです。

 それとですね、中途採用で即戦力云々という辺りから、大体察しがつくとは思いますが、私が来年度入社する、「株式会社ラスボス」、小売企業なんです。このこと、まだ語っていませんでしたね。

 それにしても、やりましたね、私。これで、将来に悲劇があっても、安心です。
 株式会社ラスボスが倒産しても、あるいは、株式会社ラスボスをクビになっても、なんとか、路頭に迷わなくて済みます。

 まだ僕には帰れる所があるんだ。こんなに嬉しいことはない。

 副店長の発言が、社交辞令でなければね。

 さて。この会話のみで、一連のお話を終わらせておけば、それなりに美しかったのですが、平林副店長という人は、基本的に、お戯れが過ぎている人。
 こんな中途半端なところで、終わりにするはずがありません。

 しばらくして彼、精肉作業場で仕事中の、春井さんのもとへやってきて、いきなり言ったのです。

おい春井、お前、明日からラスボスな


2007年3月19日(月)

 Amazon.co.jpを、のぞいてみました。

 まだ、ライダーカード第3記録の予約受付は、始まっていないみたいでした。

 この3月で、第2記録の販売は終了する予定みたいなので、4月には発売されるものとばっかり思っていたのですが、もうちょっと、先になるのでしょうか?

 全くホントに、待ち遠しいですねえ。

 そうだ。こないだ、郵便局から突き返されてきた、エラーカード入りの封筒。
 本日、もう一度、ポストに投函してやりました。

 封筒が戻ってきてから、実に一週間
 たかが、ポストに入れ直すってだけの行為に、ずいぶんと長い時間を要したもんですね。

 あ。ご心配には及びませんよ。
 今度は、切手は、間違いなく貼りましたので。


2007年3月20日(火)

 近ごろでは、確信に近いものを感じ始めています。

 私の頭髪前線が、だいぶ、勢力を弱め始めているようなのです。

 私の父は、髪の毛フサフサ。
 でも、母方の男性陣は、その多くが、ハゲ
 今、私の体の中では、母方の遺伝子が、大暴れしているのでしょう。

 ああ、無情。

 ……なんて思いかけたけど、ちょっと待ってくれ。

 よく考えてみればこれ、良いことなのではなかろうか。

 私、目に髪の毛が入ると、大変困ってしまうタイプの人間なんです。
 すごく、かゆくなってしまうんです。そういう、体質なんです。

 なので、前髪のラインが下がってきてくれると、とっても助かるのですよ。
 目に、髪の毛が入りにくくなりますからね。

 つまり、私が何をいいたいのかというと、この前線後退は、決してアクシデントなどではないのだと。あくまでも、「進化」なのだと。こう、いいたいのですよ。

 そうだ。そうだよ。
 そう考えるべきなんだよ。そう考えるのが、自然じゃないか。

 ……もう、これぐらいで、いいでしょう?

 これ以上やらせたら、俺がかわいそうです。


2007年3月21日(

 春分の日である、今日。何か事情でもあったのか、佐藤さんは、昼間出勤。夕方から出勤の私は、作業場の清掃を担当することになりました。

 お掃除中、古谷チーフに、尋ねられました。
 清掃が順調に進んでいるかどうかを、尋ねられました。

 古谷チーフ:「どうですか? 絶好調ですか?」
 私:「いえ。あんまり、中畑清ではないです
 古谷チーフ:「例えが古いですね


2007年3月22日(木)

 青果の作業場の、そのそばの壁に据え付けられている、電話。それを使って、店長が、誰かと話をしていました。

「それで、どんな社員になりたいかって聞かれて、お前は何て答えたんだよ? 『飯間チーフみたいな社員にはなりたくないです』って言ったのか? 『後藤田チーフみたいな、スケベな社員になりたいです』って、そう言ったのか?」

 こんなようなことを、言っているのが聞こえてきました。

 相手はたぶん、村井(兄)さんですね。

 実は村井(兄)さん、今日、ウチのスーパーの、本社のほうへ行っているのです。
 正社員採用試験を受けに、行っているのです。

 バイトとして契約社員として、今まで長いこと、頑張ってきた彼。そんな彼を、正社員に推薦したのは、おそらく斉藤店長。
 だから彼、店長に、連絡を入れてきたのでしょう。電話で首尾を、報告してきたのでしょう。

 なるほどなるほど。お疲れさまでした、村井さん。

 それで、結局、面接での、「どんな社員になりたいか」という質問には、何と答えたのでしょうか?
 まさか本当に、「飯間チーフみたいな社員にはなりたくない。後藤田チーフみたいな、スケベな社員になりたいなんて、答えちゃったりなんかはしてないですよね!?

 少し心配です。


2007年3月23日(金)

 今日は、お仕事が忙しかったので、肉屋のバイトは、2人とも出動。
 作業場を掃除中の佐藤さんが、私に、こんなことを打ち明けてくれました。

 パン屋のアルバイトの、松野さん(仮名、高校1年・女)。
 彼女と佐藤さんは、従姉妹同士かもしれないというのです。
 最近、そのことに気づいたのだそうです。

 5年くらい会っていない、従姉妹の「松野サオリ」という子。
 パン屋の松野さん、その子と、顔がそっくりなのだそうです。年齢も、通っている高校も、その子と同じ。
 同一人物である確率が、かなり、高いらしいのです。

 すげえなあ。

 だって、松野さんがウチで働き始めたの、今年の1月なんですよ。

 松野さんが本当に身内であるのかどうかを、確かめたいとしながらも、「どうしよう。今さら、『もしかして従姉妹ですか?』なんて聞けない」と、ためらいを見せる佐藤さん。
 そんな彼女に、私は言います。
 「今度、後藤田チーフに会った時に、事情を話して、松野さんの下の名前を聞いてみるよ」と。

 私って、本当にいい人ですね。
 気がつくとこうやって、人助けをしている。

 さてさて。話は変わって。野沢さんから、お誘いの言葉をいただいてしまいました。

「なあ。俺の村井になってくれよ

 と、言われてしまいました。

 彼、村井(弟)さんがいなくなってからというもの、フラストレーションが溜まりまくっているのだそうです。
 殴る相手がいなくて、困っているのだそうです。

 桐島さん辺りを殴ってもいいそうなのですが、ちょっとそれでは、物足りないそうなのです。
 桐島さんだと、殴っても、骨に当たるので、楽しくないらしいのです。
 もっとこう、重厚な、肉の感触が欲しいのだそうです。

 そんなわけで彼、桐島さんよりは肉付きのいい、私に声をかけてきたのです。

 しかし、私は、彼の気持ちには、応えてあげられません。痛いのは嫌だからです。
 そこで私、彼に、こう返してみました。

それなら、古谷チーフのほうがいいじゃないですか

 そしたら野沢さん、目をパッチリ開き、手と手を打ち鳴らして、言ったのですよ。

「そっかぁ。その手があったかぁ!

 とっても満足げな、幸せそうなお顔でした。

 フフッ。さすがは私。
 図らずもまた、人助けをしてしまったようです。


2007年3月24日(

 今日は、私の大学の、卒業式がありました。

 けれども私は、出席しませんでした。

 だって仕方がありません。
 目覚めた時にはもう、卒業式、終わっていたのです。

 でも、卒業自体は、できたはずです。
 卒業に必要な条件は、ちゃんと満たしていましたからね。

 間違いありません。
 たぶん、きっと、間違いありません。

 夕方からは、アルバイト。更衣室で、早速、後藤田チーフを捕捉。
 その場で私、彼に、問うてみましたよ。事情を話し、松野さんの下のお名前を、尋ねてみましたよ。

 答えは、「サオリ」でした。

 これでもう、ほぼ、確定ですね。

 仕事が終わった後、佐藤さんに、メールでこのことを伝えました。

 「ああ…やっぱり…やっぱりそうだったのか…

 という内容の、返信が返ってきました。

 それにしても佐藤さん、職場で、偶然にも知人と一緒になる確率が、やたらに高い人ですなあ。

 以前パン屋にいた筒井さんは、彼女と同じ高校の、同学年。
 同じくパン屋にいた渡辺さんは、幼稚園時代の同級生。
 グロサリーの桐島さんは、彼女のお兄さんの、お友達。
 そして、今回明らかになった、松野さんとの血縁関係。

 実にドラマチックですね。

 きっと、運命の歯車が、神様のイタズラが、彼女の人生に、このような不思議な巡り合わせを与えているのでしょう。

 「ただ単に、この辺り田舎だから、どこへ行っても、知り合いと鉢合わせる可能性が高いだけ」だなんて、そんな真相、あるはずがない。
 断じて、あるはずがありませんとも。


2007年3月25日(

 今日は、店頭販売の当日。

 悪天候のため、中止になる可能性が高かったのですが、前回同様、午前9時に出勤しました。「もしかしたら晴れるかもしれないから、一応、9時に来てくれ」と、昨日のうちに、古谷チーフに言われていたためです。

 出勤してすぐに、チーフから、伝えられました。

 店頭販売は、悪天候のため、中止だと。

 残念です。楽しみにしていたのに。

 しかし、それでもまあ、早めに来たことは、決して無駄にはなりません。
 朝のスーパーは、忙しいですからね。生肉の品出し等の作業で、お役に立つことができました。

 その後は私、いつも通りの、日曜日のお仕事をしたりなんかして時を過ごし、夜の7時ごろ、帰宅の途につきましたとさ。

 そういえば、お昼過ぎごろ、こんなことがありました。

 昼飯休憩に入ろうと、売り場から、バックルームのほうへ向かおうとした私。そんな私を、ちょうどそこへやってきた副店長が呼び止め、言ったのです。

 売り場のいたる所にある、冷ケース。その冷ケースで、温度異常が発見されたらしい、と。至急、温度のチェックをしてきてくれ、と。

 これはいけない。のんびりと休憩などしている場合ではない。昼飯なんぞは後回しだ。
 私はすぐに、副店長から同じ命を受けた、鮮魚のサブチーフの北崎さん(仮名、推定年齢30代半ば・男)と手分けして、売り場中の冷ケースの、温度チェックを始めます。

 確かに、いくつかの冷ケースで、温度異常が認められました。
 中でも一番ヤバかったのが、精肉の冷凍ケース。冷凍ケースのくせに、ケース内の温度が、10度もありやがったのです。

 結果を、副店長に報告したらば、今度は彼から、新しい指示が。

 一刻も早く、精肉の冷凍ケースから商品を撤去し、冷凍庫の中に下げよ、とのことでした。

 そりゃそうですね。このままじゃ、冷凍食品が、みんな溶けてダメになってしまいますよ。修理屋の到着を待っている、時間的余裕はありません。

 私の昼ご飯は、まだまだ後回し。大急ぎで、大量のプラスチックコンテナを持ってきて、その中に、冷凍ケース内の商品を、全て移動。それからその、冷凍食品入りプラスチックコンテナを、冷凍庫の中へと移動します。

 疲れました。ずいぶん、汗もかきました。とにかく、猛スピードで動き回ったので。

 でも、それも、もう終わり。ようやく、腰を落ち着けて、昼飯が食える。食えるんだ。

 と、思った、ちょうどその時でした。

 私のもとに、「精肉の冷凍ケースの温度が、正常に戻った」という知らせが届いたのは。


2007年3月26日(月)

 そろそろその時期が来たかな、と思うので、ここに私、カミングアウトします。

 私、実は、実家に住んでます。
 このサイトの開設時から、ずっと。

 今まで、この日記は、私が、独り暮らしをしているのか実家にいるのか、パッと読んだだけでは分からないように、書いてきました。
 わざと、そのように書いてきました。

 これには、理由があります。

 私がどこの誰であるのかが、日記の内容や、「こゆしん」の内容を通して、読者にバレてしまうこと。それを、恐れたためなのです。
 私が、今でも実家に住んでいるということが分かれば、私が何者なのかは、かなり、特定しやすくなってしまいます。  だから、自分の住み家を、ぼかしてきたのです。

 間違っても、「家族との仲が冷え切っているために、家族のことを書きたくなかったから」なんて理由で、ぼかしてきたのではありませんよ。

 どちらかといえば、ウチの家族は、仲良しさんなのです。

 例えば、去年の1月26日の日記で語られている、ソーセージ大量購入事件。あの時、ソーセージ満杯のビニール袋を持ち上げた私が、真っ先に言った一言は、

これでやっと、親孝行ができる

 と、いうものでした。

 なんともまあ、親思いな息子さんですね。

 それから、スーパー戦隊カードや、ライダーカードの収集。あれ、お金は、全額私が出していたのですが、実は、買う作業自体は、私と、4歳年下の三弟と、三弟の彼女との、共同作業だったのです。
 あれらのカードのうち何割かは、彼らがゲットしてくれたものなのです。

 彼らがいなければ、私、コンプリートの栄光をつかみ取ることは、できなかったでしょう。

 スーパー戦隊カードを収集中の、ある日。私は、三弟に、弱気なことを言ってしまいました。
 「どうせ、コンプなんてできっこない。お金の無駄だから、適当なところで切り上げよう」と。

 それに対して、彼が言った言葉。それが、私の闘志に、再び火をつけてくれました。

バカ野郎! これはもう、お前一人の問題じゃないんだよ。樫木家の問題なんだ!

 そうだ。そうだよな、うん。

 さすがは、我が弟。
 漢じゃのう。

 普段、どこで寝泊まりしてるんだかよく分からん、2歳年下の次弟。彼が、久しぶりに家に帰ってきた時には、こんな素晴らしいことがありました。

 そのころは、ちょうど、私が、ライダーカード第1記録を集めていたころ。

 なんと、次弟めも、私と同じく、ライダーカードの収集を行っていたのです。

 ここでポイントになってくるのは、「私と次弟は、この時以前に、ライダーカードRについて言葉を交わしたことなど、一度もない」という、衝撃の事実です。

 要するに、私と次弟が、共にライダーカードを集めていたのは、全くの偶然だったということなのです。

 すげえや。

 離れていても、通じ合う心。
 これぞまさしく、血の絆ですよ。

 ……とまあ、なんだか、話が横にそれまくりましたが、とにかく、今後は、自分の住み家に変にモザイクをかけたりせず、日記を書いていきます。

 ちなみに、この決断を下したことにも、もちろん、理由があります。

 一つ目の理由は、「家族のことも話題にしないと、バイトを辞めて以降、日記がネタ切れを起こしそうだから
 二つ目の理由は、「『実家に住んでいるってことが分かったくらいでは、私がどこの誰であるかまでは、分かりっこない』という事実に気づいたから」
 そして三つ目の理由は、「『そもそも、私がどこの誰であるかなんて、だあれも興味がないので、調べる奴などいるはずがない』という真実に気づいたから」

 この中でも、特に大きな理由が、三つ目

 どうしてこんな簡単なことに、今まで気づかなかったんでしょうね。


2007年3月27日(火)

 今月の31日に、株式会社ラスボスの、入社前オリエンテーションがあります。

 その日に会社に提出しなくてはならない書類の一つに、卒業証明書があります。

 今日は、その、卒業証明書を発行してもらいに、学校まで行ってきました。

 特に、大学の事務所の窓口で、ツッコミを入れられるということはありませんでした。
 普通に、手続きを済ませることができました。

 証明書が完成するのは、今週の金曜日になるそうです。
 その日以降に、受け取りに来てくれ、と、言われました。

 なーんだ。ずいぶんとスムーズに、話が進みましたね。

 これはつまり、やっぱりオイラ、ちゃんと卒業できてるってことじゃないか?


2007年3月28日(水)

 村井(兄)さんが、今ごろになって、動き出しました。
 ライダーカード第1記録を、少しでもコンプリートに近づけようと、動き出しました。

 彼、私に、まだ持っていないカードのリストを渡し、「ダブッていたら、くれ」と、お願いしてきたのです。

 もちろん私は、承諾しましたよ。

 今までに、結構な枚数のカードを、飯間チーフに献上してしまいましたが、それでもまだ、私の手元には、大量のカードが残っています。
 この中に、村井(兄)さんのご注文のカードがあれば、喜んで、差し上げるとしましょう。

 なあに、飯間チーフのことなら、大丈夫ですよ。
 彼には、もう十分、カードをあげてきました。きっと彼も、もう十分、満足してくれていることでしょう。

 私、殺される心配は、ないと思われまする。

 閉店業務を終え着替えを終え、店の裏口を出たところで、警備員の池田さん(仮名、今年度で60歳・男)と、ちょいと話し込みました。
 私、彼とは結構仲良しなので、よく、帰る間際に、こうしてここで、雑談など交わすのです。

 今日は拙者、彼に、嬉しいことを言われてしまいました。

 「海外旅行へ行った友達が、お土産に、ウイスキーを6本もくれたんだけど、そんなにあってもしょうがないから、良かったら、少し分けてあげるよ」と、言われてしまったのです。

 私は、
「はい。いただけるのなら、是非、いただきます」
 と、大喜び

 もらえるものはもらっておかなければ、損ですからね。
 特に、それが酒ならば、なおさらです。


2007年3月29日(木)

 村井(兄)さんに、カードを差し上げました。
 「リボルクラッシュ」と「百目タイタン」の、2枚のカードを、差し上げました。

 そうです。たったの、2枚です。
 リストに載っていた十数枚のカードのうち、私がダブらせていたのは、彼にあげることができたのは、これら2枚だけだったのです。

 村井(兄)さん、私に頼むのとほぼ同時に、後藤田チーフにも、ダブりカードの提供をお願いし、快諾を受けていたようなのですが、彼からも、4枚程度しか、もらえなかったようです。後藤田さんも、そのくらいしか、あげられなかったんですね。

 むむむむむ。少しはゴールに近づいたけれども、やっぱり、私と後藤田チーフの協力だけでは、コンプリートまで辿り着くのは、難しかったみたいですね。

 お役に立てなくて、申し訳ありません、村井さん。
 そう、気を落とさないでくださいね。
 まだまだ、明日はありますよ。

 第3記録を、頑張ればいいじゃないですか。

 閉店業務終了後、いつもの場所で、警備員の池田さんと会います。
 そこで私、彼から、2本のウイスキーを、渡されました。

 やったぜ!
 ありがとうございます、池田さん。

 そういえば私、この池田さんとも、だいぶ前から、「一緒に飲みに行こう」っていう話になってるんですよね。
 だけど、いまだに、行けないままなのです。私を飲みに誘ってくれた彼ですが、なかなか、都合のいい日がないみたいで。

 そのうち、行けるといいなあ。


2007年3月30日(金)

 卒業証明書を、受け取りに行ってきました。

 はい。

 受け取れました。

 良かったです。
 やっぱり、卒業できてたんだね、俺。おめでとう!

 ところで、事務員さんからは何も言われなかったけど、いいのかな。

 それがし、卒業証書とか卒業アルバムとか、そういうの、一切もらってないんだけど。


2007年3月31日(

 今日は、株式会社ラスボスの、入社前オリエンテーションの当日。
 来年度入社予定の、内定者の皆さんは、全員、本社に集結しました。

 入社予定者のメンバー、去年の忘年会の時と比べて、若干、変わっていました。

 1人増えて、2人減っていました。

 まず、新たに同期の仲間に加わった、1名の方。
 彼、当初は、別の会社(アパレル関係)に入社する予定だったそうなのです。しかし、途中で、気が変わってしまったのでしょう。その会社からの内定を蹴っ飛ばし、ラスボスへの入社を、決めたのだそうです。

 次に、去っていった方たちのうちの、1名(ラスボス忘年会と、その後の二次会には参加したが、2月8日の飲み会には、来なかった方)。
 彼は、逆に、ラスボスからの内定を、蹴ってしまいました。臨床心理士になるという夢を追いかけて、来年度からは、大学院生となるそうです。

 そして、去っていった、もう1名の方(2月8日の飲み会でコーヒーゼリー味の雑炊を食っていた方と、内定式の段階ですでに仲良くなっていた方)。
 彼は、私と共に、10月入社をするはずだった方でした。同期のメンバーの中で、私以外では唯一、10月入社を選択した方でした。私の、心強き相棒になってくれるはずだった方でした。だのに、一緒に入社することが、できなくなってしまったのです。

 彼、大変残念なことに、大学を、卒業できなかったみたいなのです。

 そりゃあ、しょうがないわな。

 しかし、なんてこったい。

 おかげさまで私、一人ボッチで10月入社をする羽目になってしまったじゃないですか。

 さて。まあ、その辺は置いといて、オリエンテーションですよ、オリエンテーション。
 今日のオリエンテーション、本社内の、会議室のような部屋で、行われました。そこで、人事部長の講義を受けるという形で、進んだのです。

 講義の内容は、「ラスボス社員のお仕事の、基礎知識」など。
 人事部長も入社予定者の皆さんも、おおむねみんな、真剣な様子でした。

 しかしながら、私に限っては、ちっとも、身が入っていませんでした。

 だって、一人だけ、10月入社なんだもん。
 まだ、働くっていう実感が湧かないし、それに、今、仕事のやり方なんて覚えたって、どうせ半年後には、すっかり忘れちまってるっすよ。

 10時に始まったオリエンテーションは、6時ごろ、終了。私はすぐさま、バイト先のスーパーに、電話。レジ担当のパートさんが出たので、「精肉の社員に替わってくれ」と要求。そしたら電話口にやってきたのは、春井さん。私は彼に、伝えます。

 「たった今、オリエンテーションは終了した。これからそちらへ向かう」と。

 ええ。私、オリエンテーションが終わりしだい、店に向かうことになっていたのです。
 今日は、棚卸しがある日。その上、閉店業務の担当が私一人しかいない、土曜日。遅くなったとしても、行かぬわけにはまいらんのです。

 スーツ姿のまま、自分の働く店へと、飛んでいく私。それでも、店に着いた時にはもう、8時台も後半。
 まあ、他にも仕事はあったので、はるばるやってきた甲斐は、なくもなかったのですが、肉屋の棚卸しは、すでに、終わっていました。

 うーん。間に合わなかったか。この敗因は、何だろうか?

 もしや、店に向かう途中で、晩飯なんぞ食ってたのが、いけなかったのかな?



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