2007年9月の日記


2007年9月18日(火)

 ラスボスの人事部長から、メールがありました。

 「冷蔵庫の手配ができたから、冷蔵庫は買わなくていいよ」という、メールでした。

 実は私、10月からラスボスで働くにあたって、ラスボス本社近くの、社員寮に入ることになっているのですが、以前に人事部長に聞いたところによると、その、寮の部屋には、家具や電化製品の類は、あらかじめ用意されてはいないという話だったんです。

 しかし、運良く、冷蔵庫だけは、手配できた、と。

 そんな、嬉しいお知らせが、届いたというわけなんです。

 なお、その冷蔵庫が、一体、どこからどのように湧いて出てきたのかは、謎です。


2007年9月20日(木)

 午後のこと。数時間、車を走らせ、道に迷いながらも、車を走らせ、株式会社ラスボスの、本社へと行ってきました。

 今度から、私が住むことになる、社員寮。その、鍵を受け取りに行ったのです。

 人事部長からのメールにより、前々から分かっていたことなのですが、本日は、人事部の人間は、不在。代わりに応対をしてくれたのは、今日のこの日のために人事部から鍵を預かっている、社長秘書の方でした。
 美人で可愛らしく、スタイルも良さげで、しかも頭脳も明晰であるという噂の、社長秘書の方でした。

 彼女に案内され、私は、寮へと向かいました。

 そこは、本社の、すぐ近くでした。
 なんというか、すぐ、隣でした。
 本社と、おんなじ敷地内にありました。

 寮の内部へと、入っていく私たち。

 建物は、ボロボロでした。
 なにしろ、階段を上るたびに、ユサユサと、揺れるんです。
 床が、ではありませんよ。

 天井が、揺れるんです。

 私が住むことになる部屋は、3階にありました。
 このお部屋自体は、かなり、上等なものでした。
 ずいぶんと、広かったのです。
 ボロいけど、おまけに、前入居者のものと思われる毛髪や爪が、ところどころに落ちていたけど、広かったのです。

 おまけに、どういうわけかすでに、ベッドとテーブルが、用意されていました。冷蔵庫のほうは、まだ置いてありませんでしたが、ベッドとテーブルは、用意されていました。
 これはこれは、ありがたき幸せ。
 おかげさまで、買う手間が省けました。
 私の財布が、幸せそうに微笑んでいます。

 ちなみに、この社員寮、寮とはいっても、管理人が常駐しているなんてことはないし、食堂の類もありません。
 まあ、事実上、そこいらにある、普通のアパートのようなもんですな。

 だけれども、家賃は、並のアパートとは、比べ物にならない安さです。なんたって、会社の寮ですから。信じられない安さでごいすよ。

 これは本当に、お買い得。
 こんな、贅沢極まる暮らしができちゃうなんて。
 私ってば、まるで、石油王ですね。

 寮についてひと通り説明を受け、鍵を受け取ったらば、秘書の方とは、お別れです。立ち去る彼女に、しっかりと、お礼を言います。

 一人、部屋に残留した私。部屋の構造等を調べ、メモに取るなどします。
 この、スパイみたいでカッコいい作業に、ずいぶんと、時間を取られてしまいました。

 結局、私が帰途につくことができたのは、もう、日も暮れかかったころ。

 もちろん、帰り道でも、道に迷いましたとも。


2007年9月21日(金)

 紳士として著名な私、紳士服屋に、礼服を作りに行きました。

 冠婚葬祭の必需品、礼服。
 別に、差し当たっては、特に使う用事などはないのですが、いずれは、使う日も来るはず。
 会社で働き始めたら、毎日が忙しいでしょうから、ヒマな今のうちに、買っておこうと思ったのです。
 いざって時に、ないとなると、大慌てですからね。

 というか、今までオイラ、礼服の一つも持ってなかったのかよ。

 驚きだな、おい。


2007年9月22日(

 ホームセンターに、新居で使う家具を買いに行きました。
 今回は、母と一緒に行きました。

 私の母は、ある時は、パートタイマー。またある時は、主婦。

 主婦っていったら、家の中のことの、プロですからね。
 家具についても、それなりに詳しいんでござんすよ。
 少なくとも、私よりは、詳しいんでごいすよ。

 だから今回は、二頭立てで、買い物バトルに挑んだんです。
 失敗しないために。敗北しないために。
 勝利を、我が掌中に収めるために。

 とはいえ、今日買った家具なんて、せいぜいが、イスと、小物入れぐらいのもん。

 わざわざ、プロの力を借りる必要は、どこにもなかったような気もします。


2007年9月23日(

 今日は、電器屋に、洗濯機やら炊飯器やら掃除機やらを買いに出かけました。
 昨日と同じく、母と一緒に、行きました。

 今回は、さすがに母上、大活躍でした。頼りになりました。助かりました。

 やっぱり、餅は餅屋、家電は主婦ですね。

 電器屋の中には、どういうわけか、インターネット屋さんも存在していました。

 「これはちょうどいい」と、私、買い物を済ませた後、インターネット屋さんのほうへと、足を向けます。

 実は、今度私が入る社員寮、初期状態では、インターネット環境が、ないのです。自分で業者を呼んで、回線工事をしなくちゃならないのです。
 だから、「これはちょうどいい」なのです。
 この機会を利用して、インターネット屋さんと契約を結んでしまおうと、私、そう、思い立ってしまったのです。

 ネット屋さんと、和やかに語らい、無事に、契約完了。引っ越し先にも、ネット環境が、やってくることになりました。

 この契約に要した時間は、実に、2時間以上
 とにかく、いろんなことを話し合ったので、2時間以上。

 母上は、その間中ずーっと、電器屋さんの中で、ネット屋さんの外で、待たされっぱなしでした。

 すまなんだなぁ。


2007年9月25日(火)

 今日は、部屋の片づけ&荷造り作業に、一日を捧げました。
 昨日、思わぬアクシデントにより、不発に終わってしまったぶんを取り戻そうと、バリバリ頑張りました。

 片づけ。正直な話、しんどかったです。
 私は、心を鬼にしないと物一つ捨てられないほどの、べらぼうな軟弱者なので。

 どんなガラクタにも、愛着がありまして。名残惜しくて。ゴミ袋に放り込むたび、身を切る思いでしたよ。

 でも、いいこともありましたよ。
 机の引き出しを整理していたら、1万円札が、合計で2枚、見つかったのです。

 いやあ、ホントに、最高だ。
 これだから、片づけっていうのは、楽しくて仕方がないんだよな。

 あ。そうそう。そういえば、机の中からは、お金の他にも、こんな掘り出し物が、見つかったんですよ。

 1998年1月11日に賞味期限が切れた、スナック菓子。

 片づけ。やっぱり、しんどかったです。


2007年9月26日(水)

 今日もまた、ほとんど一日中、部屋の片づけと、荷造り。
 励んだ甲斐あって、部屋はサッパリ、荷物はまとまり、ほぼ、引越し準備完了です。

 ひと仕事終えたら、パソコンを用いて、別の仕事。大事なお仕事。

 おなじみの、Amazon.co.jpで、ライダーカードR第3記録の、BOXを1ケースと、オフィシャルカードバインダーとを、予約したのです。
 引っ越してからしばらくは、ネット環境がないもので、どうしても、実家にいる今のうちに、注文しておく必要があったのですよ。

 お値段は、2点合わせて、6465円。
 うん。実に、お安い。

 商品が届くのは、来月末とのこと。
 第3記録は、そのころ、発売ですからね。

 なお、届け先には、ラスボス社員寮の私の部屋ではなく、実家のほうを、指定いたしました。

 だって、社員寮と本社があるのは、同じ敷地内。

 部屋番号を除けば、住所は一緒なんですよ。

 間違って、本社のほうに届けられちゃったりなんかした日には、そりゃあもう、入社早々、肩叩きかも分からんですからね。


2007年9月27日(木)

 今日は、長野県上田市にある、上田城址・真田氏館跡、それから、そろそろほとぼりが冷めたであろう上田原古戦場辺りに、日帰りで出かける予定だったのですが、やっぱり、やめにしました。
 今朝、そう決めました。

 明日からは私、別の街の人。
 23年間、井の中の蛙のごとく居座り続けたこの街とも、もうお別れ。
 最後の日は、ここにいよう。
 ただ、自分の部屋でゴロゴロしていよう。
 いつもみたいに、ゴロゴロしていよう。

 そう、思ってしまったためです。

 考えてみれば、私がこの街に住むことは、もう二度と、ないかもしれないんですよね。
 そのことに私、今日、初めて、気がつきました。

 なんだか、寂しいですね。

 心も、頭も

 私が、今日のお出かけを中止したのには、実は、もう一つ理由があるんです。

 昨日までの部屋のお掃除。滅多にやらない部屋のお掃除で、豪快に舞い上がった、ハウスダスト。
 そのおかげで、目はかゆいし、くしゃみと鼻水は止まらないしで、とてもじゃないけど、どっかに出かけられるような状態じゃなかったんですよ。


2007年9月28日(金)

 いよいよ、引っ越し当日。
 朝から私、細かい荷物を、車に積みまくります。

 その作業が終わった、午前9時半ごろ。引っ越し屋さんが、華麗に登場。私の指示に従い、私の荷物を、どんどんどんどん、トラックに積んでいきます。
 こうして、私が今まで住んでいた部屋は、ほとんど、カラッポに。

 トラックを見送ったら、次は、私が見送られる番です。
 両親に、
「今まで長い間、お世話になりました」
 と、だいぶ照れくさいセリフを言い、車に乗り込み、一路、新天地へと向かいます。

 ちなみに、平日であるというのに、父が家にいるのは、たまたま今日は、仕事がお休みだったためです。
 決して、リストラされたためではありません。

 午後、ラスボスタウンに到着。
 まずは、役所へ行き、転入届を出したり、ゴミ出しカレンダーをもらったりします。

 次に、ラスボスの本社へと、挨拶に向かいます。

 入社選考の段階から、ここ最近の、メールのやり取りに至るまで、私とコンタクトを持ってきた人事担当者は、ずっと一貫して、人事部長、その人でした。

 一昨日のこと。私、その人事部長に、「明後日28日に、新居に入ります。その際に、そちらに挨拶に伺います」というメールを、送ったんです。

 そうしたらば昨日、彼から、こんな返信が、届いたのです。

 「明日、私は、会社説明会で不在だから、もし本社に挨拶をしに来るのなら、代わりに、人事部長のほうにお願いします」という内容の、返信が。

 はて? おかしな話です。
 人事部長のほうにお願いしますも何も、あなたが人事部長でしょうが、という感じです。

 まあ、つまらんことで波風立てても仕方がないので、その場は、イエスとお返事。そして迎えた、今日の挨拶であります。

 本社の窓口で、人事部長を呼ぶと、現れたのは、私の全然、知らない方でした。

 不思議です。
 ラスボスの人事部長は、間違いなく、私を採用してくれた、あの方。私とメールのやり取りをしていた、あの方だったはずなのです。
 私は、彼が部長と呼ばれるのを、何度か聞いていますし、彼が部長であると記された書類も、見たことがあります。
 少なくとも、入社式の時点までは、確実に彼が、人事部長でした。

 だのにこれは、どうしたことでしょうか?
 いつの間にか、政権交代が行われてしまったのでしょうか?

 まあ、何があったにしても、本日初対面になるこの方が、今現在の人事部長であることは、確か。
 「本日から寮のほうでお世話になります。よろしくお願いします」と、私、その方に、挨拶をします。
 彼のほうも、「こちらこそよろしくお願いします」と、丁重に、応じてくださいました。

 当たり障りのない会話の後、彼は、「寮の部屋に何か不備があれば、人事部まで連絡ください」と。
 それからそうそう。「人事部の課長が、あなたに、この近辺のお店やら公共施設やらについて説明したいそうなので、もし他に予定がなかったら、是非、今日の午後6時ごろ、またここまで来てください。課長は、6時ごろには、本社に戻ってきますので」なんてことも、言っていました。
 引っ越し初日の晩に、どこかに用事などあるはずのない私。もちろん、二つ返事で承諾。そうして、お礼を言い、その場を後にします。

 その次は、車を寮の前に停め、積んできた荷物を降ろし、3階にある、自分の部屋まで運びます。
 階段を、何度も何度も往復し、汗だくになります。

 荷物を運び終わったら、ここで、部屋のライフラインをチェック。電気・水道・ガス等が、ちゃんと使えるかどうかを調べます。
 水道については、20日の時点でもうつながっていたので、その時に調べてあるのですが、念のためにもう一度、調べ直します。電気・ガスのほうは、その時にはまだつながっていなかった(27日に、つなげてもらった)ので、当然、しっかり調べます。

 このチェックに、思わぬものが、引っかかってしまいました。

 トイレの水が、流れないのです。

 レバーをひねっても、ウンともスンとも言わんのです。

 この前チェックした時には、ちゃんと流れたのに。
 今日だって、水道の水は、ちゃんと出るのに。

 これはヤバいです。危険です。
 トイレの水が流れないということは、やがては、大変な災禍を招きます。
 6時に人事の課長に会った時に、このこと、しっかと、伝えておかねばなりません。

 さて。便所の件は保留にして、私は、車に乗って、別の場所へと向かいます。

 そうです。私が、先月までアルバイトしていたスーパーの、ラスボスタウン店。平林さんが店長を、磯部さんが副店長を務めているお店です。

 知っている顔を探して、店内をうろつく私。
 後ろから、先に声をかけられてしまいました。

「あれ? どこかで見たことある人がいるなあと思ったら……」

 振り向くと、そこにいたのは、平林店長でした。

 1ヶ月ぶりに会った彼に、私は、まずは挨拶。
 今日、こっちへ引っ越してきたこと、これからも、ちょくちょく顔を出すつもりであることを告げ、立ち話に興じます。

 しかし、そうそう、長くは話してもいられません。彼は、仕事中ですからね。
 数分後には、平林店長は、本来の職務に戻っていきます。

 最後に、
「そうか。樫木もとうとう、社会人か。頑張ってね。この業界も、大変だよ。まあ、俺たちが知らないだけで、どこの業界も、大変なんだろうけど」
 と、言い残して。

 私のほうは、お買い物。
 この地域のゴミ袋などを買って、店を出ます。

 ブーンと車を運転。寮の駐車場に、文字通り駐車。そうして部屋に帰ってきて、間もなく迎えた、午後6時前。
 今度は、約束の地へと、向かいます。隣にある、ラスボス本社へと。

 再び窓口に立ち、名前を名乗って用件を述べると、奥のほうから、出てきてくれました。
 人事の、課長さんが。

 その人こそが、間違いなく、あの人でした。
 私を採用してくださった、かつての、人事部長さんでした。

 なんということでしょう。

 こんなことになってしまった理由は、分かりません。
 彼に直接、聞いてみるというわけにも、いきませんしね。

 私は彼に、そしらぬ顔で挨拶。案内されるままに、別室に進みます。

 その小さな部屋で、机を挟んで向かい合って座り、講義開始。
 課長さんは、地図を机の上に置き、寮の近くにある、郵便局や銀行、スーパーや食堂の場所などを、説明してくれました。
 おかげさまで、付近のことが、よく分かりましたです。

 私がお礼の言葉を述べると、今度は彼、「寮に関して、何か困ったことはないか」と、聞いてきました。
 すかさず私、申し上げましたよ。

 水の流れない、便所のことを。

 そうしたら課長、「今から実際に行って、見てみようか」と。

 こうして、二人して、寮の私の部屋に、向かうことになったわけです。

 雑然としたお部屋に、足を踏み入れた課長。早速、便所へ。
 私は、トイレの外で、待機します。

 便所の中からは、何やらガチャガチャという、聞きなれない音が。

 しばらくして今度は、水が豪快に、流れる音。
 そして課長が、のっそりと、出てきました。

「直ったよ。後ろのタンクを開けて、中をいじってみたら、流れた

 おお。素晴らしい。
 これで、災禍から、逃れることができます。

 ひと仕事を終えた課長。私からの感謝の言葉を背に受けて、本社へと、帰っていきました。

 それにしても、引っ越し初日から、やってしまいましたな、私。

 元人事部長を引っぱってきて、便所のタンクに手を突っ込ませてしまうとは。


2007年9月29日(

 荷物が転がる、愛想のない部屋で、ゆっくりと目を覚ました私、お昼過ぎに、早くも初のお客さんを迎えます。

 今月の23日に買い物に行った、電器屋の、方達です。

 電器屋さんの、運送担当の人たちが、トラックでもって、買った品物を運んできてくれたのです。

 炊飯器に、掃除機に、洗濯機。などなどの連中を、彼らは、部屋に運び入れます。
 洗濯機に関しては、親切にも、設置まで、行ってくれました。
 設置場所は、ベランダ。この、私の新しい部屋、構造上、ベランダにしか、洗濯機を置くことができないのです。

 運送担当者である、男性2人組。彼らのうちの、上官っぽいお兄さんのほうが、作業中、私に話を振ってきました。

「ラスボスって、結構いろんな所にありますよね。ここがその、本店なんですか」

 私は、「そうなんですよ〜。この、隣にあるのが、本店本部本社なんですよ〜」と。

 ラスボスったら、案外、有名なんですね。
 私の地元近辺には1店舗も存在しないので、なかなか実感が湧きません。

 運送担当者さんたちにお礼を言って、お別れしたら、その後はしばらく、荷物の片づけなどしつつ、お部屋で待機します。
 今度は、昨日、我が実家を訪れた引っ越し屋さんが、やって来ることになっているのです。

 しかし、待てど暮らせど、来やしません。

 午後3時に来る予定だったのに、その時間を過ぎても、全然、現れないのです。

 さらに、待ってみて、待ってみて。

 ようやく、到着しました、引っ越し屋さん。

 もう、午後6時近くに、なっていました。

 昨日、私が実家から追い出した荷物を、トラックから降ろし、部屋に運んでくれる、引っ越し屋さんたち。
 全ての作業が終わったころには、辺りはだいぶ、ダークネス。

 予想外でした。
 まさか、夜になってしまうとは。

 おかげさまで今日は、トラックでやってきた分の荷物の片づけは、ほとんどできず。
 朝、目覚めた時よりも、さらに数段無愛想な部屋で、寝ることになってしまいました。


2007年9月30日(

 そういえば。

 今月中に、この日記の登場人物の、人気投票をやることになっていましたね。
 そんなことを、宣言していた人がいましたね。

 ごめんなさい。

 やっぱり、無理でした。

 人気投票の実施は、無期限延期とさせていただきます。

 私。皆さんを、そして自分自身を、裏切ってしまいました。
 これは、恥ずべきことです。

 だけれども。

 思うんです。知っているんです。

 「期待」という点に関していえば、誰の期待も、裏切ってはいないと。



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