カードマスター〜リムサリアの封印〜

1992年3月27日発売
HAL研究所

ゲーム シナリオ キャラ バランス 音楽 難易度
D D D C B 普通

(概説)
 星のカービィシリーズの制作元として知られるHAL研究所が、「任天堂」というブランド名に頼らずに発売した、3DタイプのRPG。
 ダンジョンだけでなく、フィールドも3Dになっている。
 物語は、全5章から構成されている。

(感想・批評)
 人やモンスターから宝箱に至るまで、ほぼ全てのものが、カードでその姿を表現されており、制作者の強いこだわりが感じられる。
 しかし、その割には、シナリオにおいてもシステムにおいても、カードの影は薄い。もう少し、存在意義がほしいところだ。
 罠の類はどこにもないし、オートマッピング機能も付いているので、フィールド・ダンジョンの攻略は、基本的には、楽。レベルも、サクサク上がっていく。
 が、味方キャラが1人でも死ぬと、その時点でゲームオーバーになってしまうという点は、正直言ってツラい。セーブが街でしかできない点も、また然りである。
 方向転換しただけで敵が出現するのも、うっとうしい。フィールドやダンジョン内で仲間になるキャラが、何も装備していないのも、困る。
 終盤になると、突然敵が強くなる。そのせいで、ゲームバランスがおかしくなってしまっている。
 戦闘においては、味方の攻撃にミスが多いため、頭に血が昇ってしまうことがしばしばある。
 ボスの皆さんは、全体的に、弱すぎである。
 助っ人キャラである「精霊」は、使い勝手が良く、実に心強い。
 音楽は、とても美しい。が、戦闘曲などは、ややパンチに欠けている気もする。


名ゼリフ

「………。辛いな」(ルークス)



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