甲竜伝説ヴィルガスト〜消えた少女〜

1992年5月23日発売
バンダイ

ゲーム シナリオ キャラ バランス 音楽 難易度
E E E D E 普通

(概説)
 ガシャポンを中心に、マンガ、小説、OVAなど、幅広いジャンルにメディアミックス展開をした、「甲竜伝説ヴィルガスト」。このゲームも、そのメディアミックス戦略の一環として発売された。
 登場する仲間パーティーが2つあるのが、特徴。

(感想・批評)
 ゲームが始まるなり、いきなり4人もの仲間が加わるので、各キャラクターの個性が全くつかめない。さらに、仲間たちがどういう目的で旅をしていたのかも、さっぱり分からない。これらは、ゲームを最後までプレイしても、やっぱりほとんど分からない。
 セリフの文末に感嘆符や疑問符が付かないのも問題。このせいで、全くキャラクターの感情が伝わってこない。
 あるエリアを突破するに足るくらいまでレベルが上がると、そのエリアの敵からもらえる経験値・お金が減り、さらにレベルが上がると、そのエリアでは敵が出てこなくなる。これは、次のエリアに進む時期を見極める、いい目安となる。しかし、もらえる経験値が減る段階にまでレベルを上げても、まだ、そのエリアの敵を倒すのに苦労するという場合が多い。この辺りのバランスがおかしい。
 味方のHPが膨大な上に敵の攻撃力も高いのに、回復魔法で一度に回復できるHP量が少なく、その割には消費MPが多い。これには泣かされるが、それでも、幸いダンジョンの規模が小さいので、恐ろしく困るようなことはない。
 行動範囲の制限は緩いのだが、決められた順番に従ってフラグを立てていかないと、何のイベントも起きないので、結局ストーリーは一本道である。
 武器屋では、装備できる品物が、個人ごとに示される。このシステムは、分かりやすくていい。
 最強の武器や防具を装備することにより、各キャラクターの、ステータス画面でのグラフィックに変化が現れる。このおかげで、新しい装備を手に入れた時の喜びや、装備させる時のワクワク感が、より大きなものになっている。


名ゼリフ

「ルシーズは、ルシーズはミチコなんだぞ。よくもミチコを殺したな」(シュン)



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